しんたろうのFX勉強会

エリオット波動論

FXエリオット波動論|どこを狙っているの?推進波第三波を狙うことが安全な理由とは?

こんにちは~しんたろうです。

 

台風が2つ西日本地域に接近してきたのですが、福岡あたりは風が強いだけで特に目立った被害等は今の所無いように感じます。でも四国あたりに上陸というニュースも出ていますのでこの記事が更新されるころには、どうなっているのか全くわかりません。読者様の安全を心より祈っております。

なのでこの記事も安全が分かってから読んでいただければいいのですが、今回はトレードの話というよりもどこの波を狙うのが正しいのか?というメンタル的な話をさせていただきます。

 

初心者は何故、「順張り」をせずに「逆張り」ばかりするのか?

トレードの教科書的な書籍を読むと「順張りを心がける」とか「トレンドに逆らってはいけない」という意見が多数見受けられますが、初心者は特にトレンドに乗ったトレードを行わなければいけません。

その理由とは「伸びるから」です。このチャートを見てください。

例えばこのチャートのピンクの波と緑の波を比較してみてください。どちらの波が大きく見えますか?

・・・・誰でも緑って答えますよねw

そうなんです。誰でも緑の波が大きいと分かっているのに、殆どの人はピンクの波に自分の証拠金を投資しているというのが現実なのです。

でも何故、短い波の方に初心者は投資してしまうのでしょうか?その理由を考えてみましょう。

頭と尻尾を取りたがる

皆様はチャートを見た瞬間に騙されているのだと、しんたろうは常に考えております。

例えばこのようなチャートがあったとしますね。緑の波のPIPSは上下で約7200PIPSほどあります。こんな大相場は滅多にありませんし、FX初心者は「こんなチャートがあったら楽しいだろうな~」とか「俺なら上から売れるしww」とか「頂上から売ったらどれだけ儲かるんだろう~?」とかいろいろな妄想にふけるわけです。

この行為自体が処刑台に登っていることと等しい行為だと初心者は気が付きません。それどころか深層心理に刷り込まれてしまい、気がつくと聖杯探し、FXでお金を稼ぐとは程遠いことばかりするようになるのです。

そりゃそうですよね~こんなチャート見たらトレードしたらどうなるんだろう?と考えるのは欲深い人間なら誰でも考えます。

でもちょっと落ち着いて考えてみてください。初心者はテクニカル分析も甘すぎますし、ちょっと動いただけで損切りしたり利食いしたりするようなメンタルでは、こんな大相場を上から下まで持ち切ることなんて不可能です。

初心者は自分自身の分析が全く出来ていないので、自分がどういう人間なのかもわからず、目を背けながら生きてきたと思います。FXを始める前に生活スタイルや職場のこと、資産管理や将来のことなど、冷静に考えてみましたか?それが相場に対する素直な目線とFXでお金を稼ぐという本質から逸脱した行為を行い続けてしまう原因にもなっているのです。

まず初心者の方に言わせていただきたいのが、頭と尻尾を取るような行為は今すぐやめましょう。トレンドが出てきたな~くらいのときにエントリーするのが望ましいのであって、頭を予想してエントリーすること自体が意味のない行為です。

先端で利食いも、大体のレートはわかりますが、ひげ先を予想するなんて初心者じゃなくても不可能です。超能力者ならいざ知らず、私達は一般人なので普通の人が行う普通のトレードを心がけなくてはいけません。

眼の前のローソク足に翻弄されすぎ

皆様がいつも見ているチャートは全てローソク足がクローズしたあとのチャートです。

動いているチャートを見て判断しているように見えますが、実は全て終わったあとのチャートに対してあーでもないこーでもないと言っているに過ぎません。

もちろん私も止まっているチャートに対して分析をし、チャートの右側を見ております。しかし初心者は止まっているチャートに対して何も考えず、ローソク足の動きに一喜一憂しているに過ぎず、テクニカル分析を全くしていないに等しい行為を繰り返しております。

エントリーをする前にダウ理論、エリオット波動論、水平線、ゾーン、ローソク足の分析を全て終わらせ、資金管理を行った後にエントリーしている初心者がどのくらいいらっしゃるでしょうか?

おそらく殆どの方は、ローソク足の色だけで判断し、ちょっと動いただけで恐怖におののき自分のメンタルに耐えられなくなって損切り貧乏になっていることでしょう。

本来ならばしっかり相場環境認識を行い、例え自分と逆に動いたとしてもテクニカル分析から算出した、しっかりした損切りを行い、相場を見直すことが出来るようになるはずです。しかし殆どの方はメンタル崩壊し、自分が何をしているのかわからない迷走状態に入ります。こうなると手がつけられない状態になっているので、周りの意見も聞き入れることが出来ずトコトン突っ走ることになります。

そうなると皆様の想像通り相場から撤退することになりますが、最悪の場合、破産することにもなりかねません。

もし死ぬほどお金で悩みたくなければ、エントリーする前に必ず相場環境認識を行う癖を身に着けてください。人間は失敗してから後悔する生き物です。注意しましょう。

勝手に予想を始める

逆張りばかりしている初心者に多いのが、「勝手に予想する」という愚かな行為です。

過去の負け経験から「こうなることが多い」とか「こうなったらこうなるだろう」とか「もう動くことはないだろう」など意味のない文言が数多く並ぶ方が多いように感じます。

FXを中途半端に経験した方が、勝手な予想をする傾向にあるようですが、これには幾つかの理由があります。

まず1つ目は、プライドが邪魔をするのです。男性に見られる傾向で年配の方に多く現れる症状です。男として生まれて頭を下げられないという方は勝手に予想をすることが多いように感じますが、皆様の周りにもいらっしゃいませんか?

勝手に予想を始めると、先程の「ローソク足の動きに翻弄される」に繋がる行為を行います。ローソク足のPIPSがだんだん小さくなってくると「ついに相場が終わったか?」とか「ここからメインが始まる」という風に相場を勝手に解釈し始めます。そうなると逆張りの嵐になり、本命をしっかり取ることが出来なくなります。

2つ目は、リスクを絶対追いたくないという完璧主義者に似た行為です。100回トレードを行ったうちの100回とも全て勝ち続けたいというのは現実的に不可能ですし、負けトレードが1回もないトレーダーなんてこの世にいるわけありません。

初心者も頭では半分くらい分かっているはずなのですが、実際にトレードを行うと、ちょっとした損失も許せず全て勝ちで終わらせたいという強い欲求に駆られます。そうなると頭と尻尾を取るようなトレードに走りやすくなり、自分の首をトコトン締めるようなトレードしか出来ないようになります。

そして3つ目は、自分に都合のいいようにしか考えられないという人間の根本を付いたような罠です。人間は生きているだけでポジティブ思考です。ですが、相場に置いてはその考えが邪魔になる時があります。

ポジティブとかネガティブとかいう思考は相場には無駄です。「このチャートもいつか自分に都合のいい状態になるはず」「下がったんだから、この先上がるはず」など自分に都合の良いように何かしら言い訳を自分にしておりませんか?

ダイエットをしている人もどこかで自分に言い訳をしておりません?「これだけ頑張ったんだからちょっと食べてもいいよね」とw

その考え自体は投資をする者にとって邪魔でしかありませんし、地獄に引っ張る悪魔の言葉だと思わなければいけません。

 

何故、推進波第三波を狙うことが安全なのか?

話がメンタルのほうに傾いてきたので、テクニカル分析の話に戻しましょうw ここからの話は、メンタルの話とはかけ離れたところにあるので、今までの事象を行っている方はまず自分を分析してから記事をよくお読みになってみてください。

まず第三波を狙うためには順張りをしていることが重要です。しかも波のカウントや波引きを行っている方でないと気がつくことは出来ません。

まずは第一波の確認から始まります。このチャートは注目する安値を負かす逆勢力が現れている第一波の出現を表すチャートです。酒田五法では「三山」というチャートパターンですが、このチャートパターンが出現すると大チャンスになるのです。

第三波は最短になってはならない

推進波において第三波は最短になってはならないというエリオット波動論の掟がありますが、このチャートの場合、第三波が最短になってはいけないのですから、第一波の値幅と同等か、それ以上に成長することを意味しております。

このチャートは、このあと見事なダウントレンドを形成し、グングン成長し続けておりますね。もしピンクの波を修正波と見抜くことが出来ず、欲望の限りトレードしてしまって、ピンクの波の終点でもトレードしていたら、どうやって第三波をトレードするというのでしょうか?普通に考えれば欲望のままにトレードしていることは意味がないということが分かると思います。

なので第一波が出現したら、直ぐ様第三波だと思われる波の起点付近に配置し、右側を確認してみましょう。もしかするとゴール付近まで近づく可能性は十分に考えられますよ。

オルタネーションの法則

オルタネーションの法則は「第二波が複雑(単純)な場合は、第四波が単純(複雑)になる」というエリオット波動論のルールです。

先程のピンクのチャートを第四波付近に配置してみましょう。

第二波の値幅は第三波をトレードする前から知っているわけですから、このあとトレンドとは逆に動く波が出現すれば、それが第四波だということも分かります。

エリオット波動論を学習していれば分かる話ですが、推進波という波は5波で形成されやすいことから、値幅が同じ波(修正波)が出ることはある程度分かっている話です。なのでこのチャートの場合、第四波でビビってポジションをクローズすることはなく、せめて同じ値幅、またはそれ以上の修正波が出現するまで、しっかり待つことが大切なのです。

長期波のゴール

先程のチャートの第四波だということが分かるということは、この波自体が五波を形成した波ということがわかります。

となってくると相場のゴールも大体予想がつくようになります。それは長期波のゴール(反対勢力の波の起点付近)です。

例えば、月足の反対勢力の安値付近をゴールにしてもいいですし

週足で見える安値付近にしてもいいと思います。

私もゴールに関しては欲張る方なので、出来る限り伸ばしたいのですが、しっかり明確な理由があるところまで伸ばすことを常に心がけております。

第三波目からエントリーしていれば、勝手に損小利大になっているので、どこで利食いしてもいいのですが、中途半端に利食いすると、その後のトレードに影響を及ぼすことになってしまいます。

まず第一に中途半端な利食いをしてしまったあとに相場がグングン動くと、「もったいない」「もう少し保有しておけばよかった」と後悔にも似た感情が出てきます。

そうなると利食いしたはずなのに「もうちょっと稼ぎたい」「あと少しだけ」というテクニカルを無視したトレードを行うようになります。そうなるとメンタル崩壊していることに気が付かずに自分の首を絞めだすのです。

なのでこの場合のポイントは第三波目からエントリーしているので、ゴール付近の動きをしっかり確認し、利食いをするならせめてローソク足の高値安値を更新したあとに利食いしても遅くはありません。

もしその後動くのなら、左側のチャートの次のゴールを見定めてしっかり保有していくしかありません。それでも不安なのであれば、ポジションを軽くするという意味で、分割決済という方法もあると思います。

資金に余裕があれば、さらなる追加注文もアリですから、順張りを心がけているからこそ、お金がもっと儲かるという仕組みづくりが出来るようになるのです。

 

まとめ

今回はエリオット波動論の話のはずでしたが、記事の半分以上はメンタルという話題になってしまったことは本当にすみません!!しかしテクニカル分析の前にしっかり行わなくてはいけないこともわからないのが初心者ですし、私がこれだけ言っても理解されないということも十分理解しております。

FXを経験し、挫折し、ノイローゼ一歩手前まで追い込まれた人間にしかわからない心理状態だと思いますが、自分の勝手な考えで自分の人生を滅茶苦茶にしているという現実も受け入れて考えなくてはいけません。テクニカル分析は絶対ではありませんし、分析するのならまずは自分からですので、初心者の方はFXを始める前に自分と向き合って話し合ってから始めてみてください。

そして第一波と第二波を取ると第三波がしっかりトレードできない理由も自分で理解し、必ず自分に落とし込んでください。それが理解出来るようになると何故、こんな危険な箇所で自分はトレードしていたんだろう~?と思うようになれると思いますよ。

難しい箇所はやらないと判断できるのも常勝トレーダーの条件みたいなものなので、皆様も基本から立ち戻ってトレードしてみてくださいね。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。


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