こんにちは~しんたろうです。
エリオット波動論では推進波がトレンド方向へ伸びる波として紹介されており、その中でも第三波は他の波と比べて最短にならずに形成されることから、投資家にとってチャンス相場となっております。
ですが何故、推進波第三波は最短にならないのか理由をしっかり知っている方は少ないように感じましたので、今回一緒に学習していきましょう!
エリオット波動論 推進波第三波が何故最短にならないのか?
こちらのチャートはある時期のEURJPY日足チャートですが、綺麗に推進波の波を形成しているのがよく分かります。
注目していただきたいのがトレンド方向へ進む波ですが、中央の波だけが他のトレンド方向へ進む波と比べて大きいのがお分かりでしょうか?
これが推進波第三波の特徴となっており、この特徴を知ることによって、赤い波が「推進波」であると知ることになり、今後やってくるであろう修正波を知ることにも繋がってくる重要な情報を含んだ波となっております。
ですが、何故第三波は最短にならないのか?考えたことがない方も多いと思いますので、まずは相場の参加者の心理から考えてみることにしましょう。
第三波に参加されている投資家は神々を見ている?
まず注目していただきたいのが、一番最初に出現する「第一波」の存在についてです。
推進波第一波は初動の波として「神々」がいらっしゃる重要な波なのですが、推進波第三波に参加してくる投資家は推進波第一波の動きを考え、真似ている可能性があるのです。
先程のチャートを更に分解して考えていきましょう。
第一波は初動の波として相場の参加者が大注目している重要な波です。
第一波の始点から始まって第一波の終点までの値幅を確認すると、次に利食いや反対側の勢力が攻め込んでてくる修正波が発生します。
しかし修正波はあくまでも第一波の利食いなので、始点まで攻め込めず終了します。そこで相場を監視していた投機筋が第三波として参入してくるのです。
「第一波の始点に対して、反対側の勢力の力を持ってしてもここまでしか侵略できない」
こんなふうに考えているかもしれませんが、相場の参加者が「安全」と判断すると、第三波を形成してくると考えられます。
ここまで聞くと確かに推進波第一波の値幅を知っていれば、第三波が最低でも推進波第一波と同じ値幅になることはわかりますが、他の波と比べて第三波が最短にならない理由にはなりません。
他になにか理由があるのでしょうか?
修正波の値幅を確認してから参入してくる勢力がいる
最短にならない理由には、いくつか考えられますが、しんたろうが考えるのは第一波の値幅と同じ値幅になった第三波の終了付近にヒントがあると思っております。
上記チャートの青枠を確認してください。こちらはトレンドに対して反対方向へ進む波「修正波」です。
しかし先程作った修正波第二波と比べても値幅が小さいように感じます。このことから次のことが推測できます。
- 推進波第一波と同じ値幅まで第三波が成長したぞ!・・ということは先程と一緒で第二波くらいの利食いが発生するかも
- ん??修正波は確かに発生したけど、第二波と比べて何だか値幅が小さいな・・・
- もしかしたらまだ相場は上昇する可能性があるのか?これは買い準備だ!!
こんなふうに考えているかもしれませんw 他のチャートを確認してみましょう。
こちらのチャートでは第一波と同じ値幅まで第三波が成長しておりますが、その途中で修正波が発生しており、その値幅が赤い波の修正波第二波と比べても小さいことから更に相場が成長を始め、推進波第三波が最短にならずにチャートを形成しております。
ということはこのことから次のことがわかってくるのです。
大きな値幅の修正波が発生したあとに、小さな修正波が作られると相場が成長する
相場の参加者は、ものすごく慎重です。博打的なトレードは愚か者のすることと言っているような感じすら伝わってきます。
第一波終了後に発生する第二波の戻しの値幅を考えながら、第一波の始点にいる神々を想像し、第三波を考え、次に出現する修正波の値幅が小さければ間髪入れずに資金を投入してくる。
油断していたら即死する戦場といったチャートですね。なので第三波はいろいろな参加者を巻き込んだ最短にならない波となると考えられるのです。
波の延長(エクステンション)にも同様なことが言える
大きな修正波を確認したあとに、小さな修正波が発生した場合、本気で攻め込んでくるメイントレンドの参加者の存在を知ると、益々、修正波でトレードするのが危険な行為であることが分かると思います。
推進波にはしばしば波が延長する「エクステンション」というものが発生しますが、これも理由を考えてみると修正波第二波の値幅よりも小さな修正波が出現した場合、「弱い」と判断され頭からメイントレンドの参加者のエサになる行動が繰り返されることによって、波が延長するエクステンションが発生するのだと言えます。
確かに修正波もある程度動くことがわかっていれば、固定PIPSを狙っている参加者からすると、「勝てればどこでもいい」と考えがちですが、相場の参加者の心理や行動を考えれば、例え目標が達成できるとしてもエントリーすること自体、危なすぎる行為なんだと気がつくと思います。
どんな相場でも第一波の中に鎮座している神々の存在を知っていただければ、無闇矢鱈にエントリーすることもなくなると思いますし、慎重に慎重を重ねる投資家に私達もなれるはずです。
なので波引きを基本に修正波の値幅を考えながらトレードを行ってみてくださいね。
まとめ
推進波第三波が何故最短にならないのか、一緒に考えてみましたがいかがだったでしょうか?
推進波第一波をトレードしたいと考えている勉強会参加者も、今回の記事を見ていただければ第一波の動きを確認してからエントリーしたほうが効率的だと感じていただければ記事を作ったかいがあったってものです。
逆張りがやめられない参加者もしっかり相場が動く理由を考え、買うグループ売るグループの二大勢力が戦っている戦場なんだと再認識していただければ幸いです。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。ではまた~