こんにちは~しんたろうです。
トランプ大統領が2025年4月3日(日本時間)に関税措置を発表してから世界全体が不安と驚愕で大混乱になり、相場を見ても激しい値動きでトレーダーの皆様も疲れ切っていることではないかと思います。
しかしこれも全て織り込み済みだと言ったらどうでしょうか。今回はトランプ関税に疲れ切っている方向けの記事となりますので、気になる方だけご覧になって頂ければ幸いです。
こんな方におすすめ
- トランプ関税で大損をしてしまった方
- 安全資産を築けたと勘違いし、放置して大損してしまった方
- どっちに相場が動くのかずっと見張っていた、予想していた方
- トランプ大統領が何を考えているかわからない方
トランプ関税も織り込み済みなのです
トランプ大統領が打ち出した関税措置の関係で株式、為替、先物、仮想通貨など、どんな相場でも影響し大混乱となりました。
日経平均株価も一時期マイナス2,000円以上の下落を見せ、証券会社も電話対応に追われ、売り注文が加速するなど市場は慌ただしかったと思います。
新NISAを国が始めた事もあって、どこかに大丈夫!という感覚があったかもしれませんが、現実はそう甘くはありません。
今までの儲け分がすべて無くなる方もいらっしゃったようで、トレーダーではない一般の方も落胆して「株は怖い、もうやらない」など退場された方もいらっしゃたと思います。
そしたら4月10日頃に関税措置を取らなかった国を対象に90日間の停止を実行して、相場が再び大混乱になるなど、トランプ大統領の発言に踊らされた一週間となったわけですが、これが全て織り込み済みだったと言ったらどう思うでしょうか?
価格はすべての事象を織り込む
トランプ関税発表は前もって予定されていたイベントです。
月が変わる前から関税に関してトランプ大統領はメディアに対して伝えていたわけですが、あれだけ大統領令に署名しておいて関税に関して何もしないわけはないと誰しも考えていたことでしょう。しかし現実はそれを上回る関税率に誰しも驚いて、国も慌てふためいている状況も全て織り込み済みだったということなのです。
ダウ理論 法則1には価格はすべての事象をを織り込むと記載されております。
災害、戦争、国のイベントなど全ての事象は価格に反映し、どんな悪材料でもチャートの値動きに織り込まれてしまうという考え方です。
私はこれに対して昔からこう考えてきました。
「価格の値動きは昔から予定されていたこと」
「イベント発生は価格が動き出すきっかけにすぎない」
要するにどんなイベントでも元々予定されていた長期足の動き出すきっかけにすぎないという考え方です。

そうなんです。例えばこちらのチャートを御覧ください。
こちらはGBP/JPY月足チャートで2007年頃発生したリーマン・ショック時の値動きです。
注目していただきたいのが青波のチャートです。長期目線で考えても、こちらは最初からアップトレンドではなく修正波でした。
そこにリーマン・ショックというイベントが重なり、予定されていた下落へ転じることになるのですが、一般的に考えれば大下落はリーマン・ショックが発生したから起こったと考えるのが普通だと思います。
しかし私は元々予定されていたダウントレンドが始まるキッカケがリーマン・ショックだっただけの話で、相場の参加者から見ればイベントは何でも良かったと思うのです。
これがチャート分析の面白さなのではないかと思います。
長期足が分析できなければ即退場です
先程は月足チャートで分析をしましたが、皆様は月足チャートをよくご覧になるでしょうか。

という方もいらっしゃると思います。しかし今回のトランプ関税発表時の値動きを見れば分かる通り、長期足の分析が出来なければかなりマズイと私は考えております。
上記のチャートを御覧ください。
こちらは日経平均株価月足チャートです。赤い水平線付近まで価格が下落しておりますが、この水平線は何の水平線なのかお分かり頂けるでしょうか?
この水平線はあるポイントに対して引いた水平線で、2024年8月に付けた最安値にも水平線上で反応していることから、今、私が注目している水平線なのですが、皆様はこの水平線が何なのかもうお分かりだと思います。
もう少し全体像を見てみることにしましょう。
そうするともっと面白い事実が見えてくると思います。今回の値動きはチャート上にサポートラインにぶつかっただけということなのです。
逆に言えばトランプ関税発表時の値動きは注目している水平線にぶつかっただけという見方も出来ると思います。
要するに価格はすべての事象を織り込むということがこの値動きからも分かる通り、トランプ関税発表はもともと予定されていた値動きのきっかけに過ぎなかったと言えるのです。
では今回のトランプ関税発表時の値動きは一体なんだったのでしょうか
結論から言うと月足チャートの上に出現した修正波C波の可能性が濃厚だと私は考えております。
しかし急ぐのはまだ早いです。問題はこのあとの戻りがどうなるかで今後の相場は決まります。
予想①:大陽線出現
予想②:短期修正波出現
こちらの内。どちらかで今後のトレンドが決定するものと考えております。
ですがそんなことを考えるよりももっと大切なことがあります。それは水平線です。
水平線が引けないチャートは危険すぎる

もちろんこういった意見もあると思います。完成しているチャートに対して分かっていたようなことを言うのはおかしいということですよね。
私もそう思いますが、私の意見は全く違います。
完成したチャートを見ても答えを導き出せていない方が大勢いらっしゃるのも事実
要するにこの水平線を引ける状態になってから今日まで、水平線を信じ切ってトレードできた方が果たして何人いらっしゃったのでしょうか。
自分で分析した水平線ほど怪しいものはありませんよねw なので最後まで信じきれない方は大勢いらっしゃると思います。だって自分自身が一番信じられない生き物ですからw ですが自分で分析した結果、そこに水平線があると判断したのですから最後まで信じ切って水平線を活用しなければいけないのです。
もちろん水平線を引く根拠を導き出さなくてはいけませんし、エリオット波動論を用いて現在の波が何の種別なのかを判別しなければいけません。なので基礎理論を知らない方からすると恐怖でしかないと思います。
まとめ
勉強をしてこなかった方からすると「相場は危ないもの」という認識があるようですが、皆様は包丁が危険だから使ってはいけないと言われたらどう答えるでしょうか。普段から使っているから危険という感覚はなく、むしろ料理をする時に使うから必需品と考える方もいらっしゃると思います。しかし持ち物が変わり、使う用途が料理から犯罪に変わったら包丁の見方も変わります。
このように相場の値動きを学習し、理解することによって相場全体が怖いものではなく、むしろ自分のためになる有利さを感じ取れるキッカケになるのではないかと思います。皆様もご自身のチャートで是非長期足の理解を深めるためにトレンドの判断や水平線を引いてみてください。もしかしたら新しい見方や目線が発見できるかも知れませんよ。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

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