FXの基本 波引き

【解説動画付き】FX波引き|チャートの副次的な高値安値の使い方を学びましょう。

こんにちは〜しんたろうです。

いつもしんたろうのFX勉強会を応援していただき誠にありがとうございます。

尿管結石の手術が無事終わったので久しぶりにブログを更新したいと思います。

今回はチャートの波引きにおいて重要な高値安値について改めて解説していきたいと思います。特に波の副次的な高値安値について解説していきます。

学習すればトレンドフォローが苦手な方もチャートの値動きが分かってきますので最後までお読みいただければ幸いです。

こんな方におすすめ

  • トレード開始すると逆方向へ動いてしまう方
  • チャートの波引きが苦手な方
  • どのくらいの大きさでチャートを見ればいいのかわからない方
  • 高値安値がわからない方
解説動画

チャートの高値安値は神々の居場所

チャートを観察していると、いろいろな箇所に高値安値があります。その高値安値があるおかげでチャートの展望やトレンドの判断が出来るのですが、そもそも高値安値とはどんな場所なのでしょうか。勉強会では以下のような箇所として認識しております。

トレンドを転換させたポイント

当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、もっと深く考えるとそう単純ではありません。

皆様の証拠金で今まで形成してきたトレンドを止めることが出来る人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。もしかしたら出来る人もいるかもしれませんが、全世界の一般投資家全ての証拠金を集めたとしてもトレンドを止めて逆方向へ向かわせるのは不可能だと断言させていただきます。

為替相場は想像を絶するほどの資金が日夜飛び交っている戦場であり取引されている規模も株式とは桁が違うほどのお金が動いていることを忘れてはいけません。

ということはトレンドを転換させることが出来るような神々のトレーダーが相場にいらっしゃるのであれば、必ず高値安値には神々のような存在がいて私達のポジションを狙っていることを疑わずにはいられないということです。

こう考えるとチャート上の全ての高値安値はトレンドを止めることができる人たちが「何かをした痕跡」として記録を残しているわけですからも私達がチャートの高値安値を無視して分析するのはおかしいと言えるのではないでしょうか。

副次的な高値安値とは

大きな高値安値は重要な意味を持っていることが分かりましたが、よく見るとチャートには小さな高値安値も出現します。小さい高値安値にはどんな意味があるのか一緒に考えていきましょう。

短期的な利食いをしている

まず考えられるのが短期的な利食いで発生している点です。相場の参加者には大口取引の方もいれば少額取引の方もおります。ポジションは必ずどこかで利食いをしなければ利益になりません。

ですがチャートのゴールで相場の参加者全員が必ずしも利食いするとは限らず、例えば重要な経済指標が直近に控えているような場面では急激に動くと分かっているので、もしかしたらまずいことになるのでは?と考え損失を生まないように、ある程度のポジションを利食いして利益を前もって確定させようとする動きは頻繁にあります。

なので直近の高値安値直前になってチャートが逆方向へ動き出すこともあるので絶対に今見ている高値安値を更新するとは考えないほうが賢明なのです。

利食いする参加者が少ない

2つ目に考えられる点は利食いする参加者の少なさにあるのかもしれません。例えば相場の参加者が利食いするのでは?と思う高値安値があったとしましょう。

しかし多くの参加者が利食いするかは利食いされてみないとわからない事実です。実際、もし1000人中30人しか利食いされないとするとチャート上では小さな高値安値が形成されると考えられます。

それと同時に「この場面ではまだポジションを持った方が大勢いる」という事実が相場全体に知れ渡ることにあり、新たなトレンド継続の足がかりになると私は考えております。

副次的な高値安値の見方とは?

では小さな高値安値は短期的な利食いの痕跡なので神々のようなトレーダーは存在していないのか?というとそうではありません。以下のチャートをご覧ください。

上記チャートは1時間足チャートですが副次的な高値に向かってチャートが動いていることが分かります。しかしそのあと急激に反転してメイントレンドに向かい出しました。これはどう考えればいいのでしょうか。

もう少しチャートの全体像を見ると答えがわかると思います。

エリオット波動論では推進波5波動が出現した場合、修正波は推進波第4波の高値安値に向かう可能性が高いと述べられております。今回見ていただいたチャートを確認すると青波5波動を形成しているのでエリオット波動論のルール通りに動いたことがおわかりになると思います。

ということはこれを応用すれば次のような考え方も生まれるのではないでしょうか。

副次的な高値安値を更新するとメイントレンド方向へ動き出す

絶対ではないと思いますが、このチャートの値動きを見る限りこのように考えた方が自然なのではないでしょうか。

先程のチャートのその後を確認すると思いっきりアップトレンドになっている点を考えると、トレンドが継続するというよりも全体的なチャートの分析の上で活用するのが良いと思います。波引きを考えた上でも副次的な高値安値の存在は重要と言えるのです。

副次的な高値安値を更新したあとに下落するチャートをみるとこのようにも考えることが出来ると思います。

紫の波の高値を更新するということは青の波のトレンドが転換するということが分かり、新たな青波が出現することを意味しますが、それと同時にトレンドの定義において戻り目となるため下落する要因とも言えるのです。

なので上記チャートのような場合、高値を更新したからといっていきなりロングポジションを入れるのは自殺行為であることは理解したほうが事実だと考えております。

修正波「拡大型」の存在

もう一つの可能性は修正波の種類で「拡大型」の存在です。こちらのチャートを御覧ください。

青の波の高値安値が更新するたび、徐々に値幅が広がっているがわかるチャートです。ダウ理論では明確な転換サインが出るまでトレンドは継続するとありますが、エリオット波動論では、その考え方にある程度の修正が入っていると私は考えております。それが修正波「拡大型」の存在です。大きく分けると以下のような拡大型が存在します。

修正波「拡大型」

・フラット(3-3-5波動)

・トライアングル(3-3-3-3-3波動)

上記チャートは修正波が5つあるように見えますので拡大型トライアングルである可能性が極めて高いことが分かります。もしこのような場面で押し目買いや戻り売りをしたらどうなっていたでしょうか。おそらく最低でも5回は負けている可能性もあると思うのです。

副次的な高値安値更新付近からトレードを開始する戦略は面白いと思うのですが、やはり全体的なチャート分析が必要不可欠ではないかと思います。

先程の拡大型をもっと引いて見てみるとやはり修正波だったことが完成したチャートからも分かります。このチャートの場合は推進波第二波が拡大型トライアングル、第四波がジグザグを表しているので、間違いなく推進波の出現パターンと酷似していますね。

アップトレンドだから安値を切り上げるはず!と考えていると、このような特殊な場面では対応ができず、安値切り上げたからダウントレンドと思ってショートポジションを持ってしまうと、事故の原因になりますので、波の種別を確認しながらトレンドを分析することがチャートを見る上で最も大切なのではないでしょうか。

まとめ

今回ご紹介した副次的な波の高値安値ですがいかがだったでしょうか。副次的な高値安値を分析することによっていろいろな情報が出てくることが分かったと思います。高値安値を更新するポイントがどの波の高値安値か知ることは今後のトレードの成績が変わってくる可能性もあるので、安易なトレード判断をせずにしっかり波引きを行っていただきたいと思います。

メイントレンドが変わったという意味だけではなく、エリオット波動理論の修正波も含めてチャートを分析してみてください。相場環境認識では基本中の基本の作業となるので知らないでは済まされないかもしれませんよ。もし副次的な高値安値がどこにあるのかわからないという読者様は是非、勉強会への参加をおすすめ致します。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。


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