こんにちは~しんたろうです。
ローソク足トレードロジックの販売が終了してから約一ヶ月が経過しました。多くの読者様から「再販の予定はないの?」「私だけに販売してもらいたい」「どうしても勉強会に参加したい」などの要望やコメントをたくさん頂いておりますが、以前にも説明したように再販の予定もありませんし、個別に販売するつもりもありません。ですが、このブログはまだまだ継続していきますので、出来る限りお役に立てるような情報を配信していきますので、しっかり学習してくださいね。
今回はテーマは逆張りについてです。皆様のトレードは逆張りばかりではないですか?この記事をしっかり読み込んで頂き、逆張りを防いでPIPSを稼げるようになってください。
儲かれば危険な橋も渡る?逆張りの危険性を皆様は知らなさすぎる
しんたろうのFX勉強会では昔から順張りをメインに学習を続けております。
順張りが出来ない初心者があまりにも多く勉強会ではまず順張りを覚えて頂き、ちょっとの値動きに翻弄されないようにチャートを見れるようになっていただきたいからです。それでもメンタルに負けて逆張りエントリーしてしまう方が本当に多くいらっしゃいます。
順張りが出来るようにならなければ利を伸ばすことは不可能です。ここでは逆張りの危険性を考えていきましょう。
本命の波に乗れない危険性
まず逆張りを考えた場合のリスクのトップに上がるのが、本命の波(一番伸びる波)に乗れないことです。あとから見たらトレンドが出ているのに、リアル相場では全くトレンドに乗れずに短い波(修正波)に翻弄されて逆張りばかりしているなんてことありませんか?まずはこのチャートをご覧になってください。
こちらはトルコリラ円の日足チャートです。トルコリラショックで注目を浴びている通貨ペアですが、誰が見てもダウントレンドですよね~
でもトレンドが出ている時に限って、皆様は「もうそろそろ上がるだろう」という勝手な考えのもと、青矢印のようなローソク足が出るとロングポジションを持ってしまったりしておりませんか?
出来上がったチャートでは「こんな箇所で入るやつなんているのかな?」と思う方もいらっしゃると思いますが、現実的にエントリーしている方が大半です。でも何故、本命に乗ることが出来ないのでしょうか?
■エントリーする箇所がはっきりわかっていない
まず考えられる原因として、エントリーする箇所がわかっていない点が挙げられます。このチャートはトルコリラ円ですが、普段なら見向きもしない通貨だと思います。この通貨ペアでトレードするとなるとエントリーするポイントがわからず、逆張りになることが多いかと思います。ニュースが出てきて注目を浴びてくるとトレードする人も増えると思いますので逆張りには要注意ですね。
水平線やゾーンを普段から引いていない人はどこからエントリーをするのか頭の中で組み立てが出来ていないのだと思います。なのである程度、出来上がったチャートを見た瞬間に「ここまで動いてしまうとエントリーできない」「底値だと思うからロング」という自分勝手な考えでエントリーをする人が多く出てきます。
ナンピンがそのいい例ですよね~。下落相場の中で底値だと思われる付近でロングポジションを取り、トレンドが変わるまでしっかり保有するというトレード手法ですが、これはあくまでもトレンドと波の理解が出来ていて初めて実行可能なトレード手法です。なのでエントリーする箇所がわかっていないのであれば逆張りの嵐になることをまず考えていただきたいのです。
損切りの嵐になる危険性
次に考えられるのが、損切りについてです。初心者は「自分がエントリーすると逆に動く」と思ったことはありませんか?証券会社に監視されている~!!と嘆いている人もいらっしゃると思いますが、そんなことはありませんよw エントリーしている箇所が無意味なだけです。
■気がついたときには既に手遅れ
逆張りのデメリットで一番多いのが損切りです。損切りとは自分が思っていた方向と違う方向へ動いた時に、これ以上損失を拡大させないために行う手法ですが、逆張りをした際の損切りはちょっと意味が変わってきます。
上のチャートの青矢印では、下落相場の中でローソク足の値動きが弱まり、陽線が出てくると勝手な考えでトレードを実行するような場所に今回は私の考えで配置した矢印なのですが、この損切り位置に注目していただきたいのです。
「頭と尻尾を取りたい」という意味のない欲求にかられて、エントリーした際の損切りは、トレンドがしっかり出ている際、猛獣のような大変恐ろしいものに変化します。
逆張りの際の損切りは、ある程度チャートが成長し出来上がった頃に初めて気が付きます。その頃にはエントリーしたレートよりも逆の方へ動いておりますので「ヤバイ」と思って損切りするはずです。
そうすると初心者は「トレンドはこちらだったんだ」「早くエントリーし直さないとトレンドに乗り遅れる」といきなりトレンド方向へエントリーし直すと思います。
するとどうなるでしょう?またローソク足の値動きが弱まり、トレンドとは逆に動き出すではありませんか。そうなると「トレンドに乗ったはずなのに逆に動き出した」「自分がエントリーすると逆に動く」という風に、これも自分勝手な考えをするようになります。そして最後には自分に負けて無茶苦茶なトレードを繰り返し大切なお金を失うことになるのです。
底値売り高値買いになる危険性
三番目に出てくるのが、底値だと思われる付近で売り、高値だと思われる箇所で買う危険性です。これも初心者に多いのですが、ダウ理論を少しかじった方に多く見られる現象です。まずはこちらのチャートをご覧になってください。
このチャートはカナダ円の日足チャートです。見事なアップトレンドを描いてから下落しております。初心者には「買えば勝てる相場」「売れば勝てる相場」と思うかもしれません。しかしここにも危険は潜んでおります。例えばこのチャートの赤矢印付近で売るとどうなるでしょうか?
ダウ理論ではダウントレンドの定義としてチャートを見た場合、高値は切り下げていき、安値は更新していくのがルールです。ということはこのチャートの場合、赤矢印付近まではダウントレンドですのでロングポジションを持つと危険ということになりショートポジションを持ったほうがいいのでは?と考えるでしょう。
相場はグングン下落しており、今ここでショートポジションを持てばもっと下落して楽にPIPSが稼げそうと初心者なら誰でも思うでしょうね。でもこれこそが高値買い安値売りに繋がる行為になるのです。
■長期足を見ていない
高値買い安値売りを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?ここで必要になる知識がエリオット波動論です。まずは先程のチャートを続きを見てみましょう。
赤矢印付近で、もしショートポジションを持っていたとしたら、大負けどころでは済まなかったのかもしれません。このあと相場は反転し、見事なアップトレンドを形成していきました。こんなチャートを見た初心者なら誰でも「トレンドが変わったんだから今度はロング」と思っているでしょうね。
青矢印の終わり頃になってから初めてトレンド発生に気が付き、今度は天井付近で買うことになります。そうなると次は天井買いになりますので、更に危険が増します。まずはエントリーすることは一旦中止し落ち着いて相場全体を見てみてください。
先程、ショートポジションを持とうと考えたチャートをもっと広い期間で見てみるとこんなチャートだったことが分かると思います。さてアクアの波は一体相場全体のどこに当たる波だったのかわかりますか?
長期的に見るとアップトレンド第五波目の副次的な波だということが分かりますね~となると、もし長期波に逆らって逆張りをしていたとしたら、とんでもないことになっていたということが分かりますし、先程の青矢印チャートのように天井付近でロングポジションを持っていたとしたら、長期修正波に巻き込まれて更に損切りの嵐になっていたということがわかります。このあとの相場を確認してみましょう。
相場はアップトレンドを継続できずに下落しておりますね~初心者にありがちな単純ミスですが、相場全体を見る力がなければ長期の波に対して逆張りになり、危険な橋をたくさん渡ることになるのです。なので自分がどこのトレンドに対して順張りをするのかはっきりさせておかねければ、いつまで経っても逆張りの嵐から抜け出すことは絶対にできないのです。
逆張りを防ぐ唯一の方法は「待つ」という手法のみ
それでは初心者にありがちな逆張りを防ぐ方法はどこにあるのでしょうか?どうやったら逆張りを防ぎ、トレンドに対して順張りが出来るのでしょうか?
チャンスがどこなのか調べておく
ダウ理論やエリオット波動論はトレードに置いてルールでしかなく、聖杯でも何でもありません。しかし無視すれば痛い目に合うだけでは済まないことはわかったと思います。ではどのように使用するのでしょうか?
エリオット波動論の基本的な考えは、推進波5波+修正波3波で一つのグループです。ということは上記のチャートの場合、既に推進波5波が作られているので、ここから修正波3波が始まるのか~!?というふうに単純に考え、しっかり修正波が始まるまで待っていればいいだけです。
「待っていればいいっていうけど第5波目がグングン伸びたらどうするの?」
必ずこういう風に意見を述べる人もいらっしゃると思いますが、何回もいいますけど、推進波5波+修正波3波で一つのグループなので、伸びた場合の対処法を考えるのではなく、修正波が来た場合の対処法だけを考えていればいいのです。
仮に第5波目がグングン伸び、エントリーしたら取れそう~と見えている相場だとしたら、必ず天井買いになり、本命の相場には乗ることは出来ません。なのでグングン伸びても無視し、必ずやってくる相場に対して準備を怠らず待ち続けることが大切なのです。
「そんなこと言っても、もし一ヶ月くらい伸びたとしても、トレードしないの?」
と反論する方もいらっしゃると思いますw それでも第5波目と分かっていてロングポジションを取り、大負けするくらいならやらないほうがマシです。伸びる推進波しかトレードしたくないと考えていても目の前のローソク足の動きに翻弄されて結局、修正波の中でトレードしたり第5波目の終了間際にエントリーする人が跡を絶ちません。
何故、伸びないと分かっている波に対してトレードをするの?
勝ち組トレーダーは常にこう考えております。初心者なら誰でも「ここからエントリーしたらどんな相場でも勝てる」「小さい波でも勝てればいい」という風に妄想しますが、勝ち組トレーダーは常にチャートの情報だけでトレードしているので、伸びない修正波ではトレードを極力避けますし、短期の波に翻弄されるなんてことはまずありません。
初心者が忘れがちな水平線やゾーンもしっかり学習し、引けようになれば短期の波を待つことも、長期の波を捉えることも可能だとしんたろうは考えております。
先程の推進波第3波の中に水平線が引ける箇所がありました。このように水平線が引ける箇所は推進波において多数出現しますので、水平線が理解できないと水平線を引くことも出来ませんし、推進波の波を捉えることもできずに逆張りをすることになります。
水平線がわかってくると、水平線に対して逆張りをする初心者も増えてきます。上のチャートのように水平線をゴールとして、長期の波も短期の波もアップトレンドを形成しているにもかかわらず、ローソク足の値動きに負けてトレードをしてしまう方が本当に多くいらっしゃいます。
何のために水平線を引いているのか?その水平線は何の意味を持っているのか?
今一度考えてみてください。順張りが出来なければスイングやデイトレードも出来ませんし、PIPSを重ねて行くことも不可能です。
なのでせっかく水平線を引いているのに自分に負けてトレードしないように、メンタルをしっかり保ってください。それが出来なければどんないいエントリー手法も意味がありません。
まとめ
今回は逆張りをした際のデメリットを解説させていただきましたが、推進波5波+修正波3波で一つのグループというルールは絶対のルールです。初心者なら誰でもやってしまう逆張りのデメリットをしっかりと理解し、いち早く順張りをマスターできるように心がけてください。
初心者は順張りが分かっていないのに逆張りばかり行ってしまいます。しまいには逆張りを「順張り」と思っている方もいらっしゃるようです。修正波をトレンド発生と勘違いしてしまう方はトレンド自体をりかいしておりません。FXにおいて何も知らないということが一番危険だということまず知っていただきたいのです。
初心者だから知らなくて当たり前とか言って開き直っている方や、そんなこと知らなくても勝てると言っている方は、本当に何も知らないので勝ち続けることは不可能だと思います。いつまで経っても初心者から脱皮することは出来ないと思いますので、死に物狂いで学習してみてください。
逆張り全てが悪というわけではありません。時には必要になることもありますが、知らなさすぎることがマズイと言っているのです。今回の記事を見てよくわからない~!という方は危険信号点灯ですので順張りについてしっかり考えてみてくださいね。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
応援ありがとうございます。