こんにちは~しんたろうです。
今回で三回目となるFX初心者向けですが、今回はトレンドについて一緒に学んでいきましょう。
トレンドなんて簡単~♪と思っている方ほど、意外と分かっていないトレンドですが、見分けるポイントはそこまで多くないのでコツさえ覚えてしまえば誰でもトレンドの判別が出来ます。ただいざチャートを見てみるとトレンドどっちなの?と首を傾げてしまう方もそうでもない方も基本中の基本なので一緒に学習していきましょう。
こんな方におすすめ
- チャートの見方に自信がない方
- トレンドがよく分かっていない方
- トレードすると逆方向へ動いてしまう方
トレンドが発生する条件と抑えるべきポイントとは?
皆様が毎日ご覧になられているチャートは、基本的に2つのトレンドから形成されております。それはアップトレンドとダウントレンドです。
この2つのトレンド以外は存在せず、日夜チャートは上下しながら動いております。
あれ?それじゃレンジ相場は?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、レンジ相場の中にも小さなトレンドは発生しております。
ある一定の価格の間で動いているので止まっているようにお考えの方も多いのですが、低迷している相場のように見えて実は小さな時間軸でアップトレンド、ダウントレンドを繰り返しており、値動きもせず止まっているということはかなりまれなので、レンジ相場というのはトレンドの種類ではないのです。
ここではトレンドが発生する条件と抑えるべきポイントを解説していきたいと思います。
トレンドの発生条件とは?
まずはこちらのチャートを御覧ください。
こちらのチャートはダウントレンドからアップトレンドに転換する部分を抜き出したものです。
さて読者様はどこのポイントでダウントレンドが終了しアップトレンドになったとお考えでしょうか?ちょっと考えてみてください。
・・・・・あの辺りかな~??
と心の声が聞こえてきそうですがwそれでは正解です。
まずトレンドが終了したと思われるポイントは上記チャートの青矢印付近の高値であると考えられます。
何故直近高値を更新されるとダウントレンド終了と考えるのかというと
・アップトレンド:安値切り上げ、高値更新
・ダウントレンド:高値切り下げ、安値更新
と決まっているため、上記チャートで言うとダウントレンド時に高値を切り上げてしまったため、トレンドは終了と考えられたと思います。
ですがここで早合点してはいけません。
直近高値を更新されたからと言っていきなりアップトレンドになってどんどん上昇していく!とはならないのです。
何故ならば、アップトレンドは安値切り上げ、高値更新であることから上記チャートで言うと安値を切り上げる値動きを見せない限りアップトレンドになったとは言えないことになるからです。
赤矢印のあたりから見て左側の過去チャートの直近安値を下回ることなく切り上げておりますので、このチャートはまもなくアップトレンドに転じようとしていると思われるのです。その後のチャートを確認して見ましょう。
上記チャートを見てみるとアップトレンドになっているのが分かります。
しかし後半のチャートを見てみるとそのまま下落しているのが分かりますので、トレンド発生条件を満たしたからと言って永遠に継続することは絶対ありません。
常にトレンドの定義を満たしているのかどうか確認することがトレンド発生をいち早く知る方法なのです。
トレンドを知る上で抑えるべきポイントとは?
先程も説明しましたが、トレンドには2種類あることはもう覚えていただきましたか?
・アップトレンド:安値切り上げ、高値更新
・ダウントレンド:高値切り下げ、安値更新
でしたよね。ということは高値安値を見ていればトレンドが転換したことをいち早く察知できるぞ!とお考えの方がいらっしゃったらまだまだ甘いです。
というのも自分が見ている高値安値が本当に相場の参加者にとっての高値安値かはまだわからないということなのです。まずはこのチャートを御覧ください。
上記チャートを御覧ください。一見すると青矢印あたりの安値をチャートが更新し、安値が変わっているように見えます。
ということはダウントレンドになったの?と思うかもしれませんが、実際のチャートでは上昇を継続しております。何故このようなことになったのでしょうか?
それは自分が見ている安値が相場の参加者が見ている安値とは限らないということです。
どういうこと???と思うかもしれませんが、ここが抑えるべきポイントなのです。
まず自分が見ている高値安値は全体チャートから見てどのくらいの規模の安値高値だったのでしょうか?
先程ご確認頂いた安値は一時間足チャートで、しかもそこまで目立った波を形成していないほどの安値でした。
ということはチャートの中で比較しても、そこまで活用できるほどの安値ではなかったと考えられます。
しんたろうのFX勉強会では、チャートの波引きを3分類、もしくは4分類に分けて描くようにお願いしております。
それは何故かと言うとチャートをよりシンプルにするためであり、余計な波や小さすぎる高値安値でトレンドを転換したと思わせないためです。
先程のチャートでもしダウントレドになった!と勘違いしてしまえば、やらなくていい無駄なトレードが一つ増えてしまいます。
しかし小さすぎる高値安値は怪しいという経験と知識が身につけば回避できます。なのでトレード前にチャートの波引きを行うのは必要事項なのです。
トレンドに迷ったときはどうすればいいのか?
現在のトレンドに迷った時に何か解決策があるのでしょうか?
まずおすすめしたいのが迷ったときはトレードを中止する勇気を持つことだと思います。
もしかしたら迷っているのはあなただけではないのかもしれません。
全世界中のトレーダーが首をかしげている場面なのかもしれないのです。
そこでいくら頑張って答えを導き出そうとしても時間のムダで終わる可能性があります。
なのでトレンド発生がしっかり確認できるようになるまでトレードをお休みしても構わないのです。
次におすすめなことは長期足を見ることです。
自分が見ているチャートの上位時間軸チャートを見ることによって冷静に判断することが出来るかもしれません。
どこまで長期足チャートを見ていけばいいの?という疑問が残るかもしれません。
月足、年足、超長期足・・・チャートを広げていけば切がありません。
変なことを言えば私達が今見ているトレンドだって長期足から見れば逆方向として考えているのかもしれないのです。
なのでそういうことにならないためにもまずは自分が見る最大時間軸チャートをしっかり決めたほうがいいと思います。
MT4やMT5には最初から月足までの時間軸チャートが用意されております。
これは全世界中のトレーダーがよく使う時間軸チャートをあらかじめ基本配置しているものと私は考えており、それ以上の時間軸に関しては見れればいいな程度に考えているのかもしれません。
もちろん私達一般投資家はそこまでの時間軸で勝負できるほど証拠金も潤沢ではありません。
なのでよくわからん!という場合、簡単な解決策として月足や週足などの長期足を見てそれでもわからない場合はは待つことをお勧め致します。
もう一つのポイントは短期足にこだわりすぎないことです。
トレンドの判断を短期足だけに限定してしまうのはトレンドに迷いやすいと私は考えております。
要するに長期足と同じ方向に短期足がトレンドを発生させたチャートは、殆どの参加者が同じ方向を向いている強気相場を表しております。
ということは短期足ばかり気に取られていると本当の意味でのチャンスタイムを逃す結果につながってしまうかもしれないのです。
もっと言うと短期足が長期足と同じ方向になるまで待つということです。
トレンドを理解すれば理解するほど、トレンドと同じ方向にトレードしたほうが効率的だと知ることが出来ます。
短期足が上昇しているけど、長期足はダウントレンド?どういうこと?と考えてしまう場面がもしあったとしたら、どんなに頑張って分析しても堂々巡りになってしまい本当の意味でトレンドを知ることは出来ません。
なので自分がどこの時間軸でトレードするのかしっかり決めて、それに対しての上位時間軸チャートを基軸足として決めてトレードすることがポイントだと思います。
慣れてくれば週足、日足、4時間足のトレンドを見ながら、トレードは1時間足を見てという風に切り替えて分析することも可能です。
そのためにはしっかりトレンドの定義を理解し、チャートの重要な高値安値を見分けられるかが鍵となってきます。
トレンド判別練習方法を解説!
ここまでお読み頂いた読者様はもうお気づきだと思います。
トレンドを知るためにはチャート上で重要な高値安値を知ることが肝心だと!
そのためには現在地から考えてどこが高値でどこが安値なのか正確に知ることが出来なければ現在のトレンドを知ることは出来ません。
今回は文章では理解しづらいトレンドについて動画にて解説させていただきました。是非参考にしてみてください。
まとめ
トレンドについて解説させていただきましたがいかがだったでしょうか?
知れば知るほど奥が深いトレンドですが、見分けるポイントはそこまで多くはありません。
誰でも知ることが出来るポイントがたくさんあるので、チャートを分析する際に落ち着いて現在地から見た高値安値や短期足、長期足のトレンドをしっかり把握した上でトレードを行ってみてください。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。