こんにちは~しんたろうです。
10月に入りましたが相場は何だか動きが鈍く「何か」が起こりそうな雰囲気です。こんなときは初心に戻ってしっかり全体像を見ないといけない感じがします。
そこで今回から「FX初心者向け」というカテゴリーで、当たり前過ぎて忘れがちな基本中の基本を見落とさないようにブログに残すことにしました。テーマは「トレンド」です。慣れている方もそうでない方も一緒に学習していきましょう。
こんな方におすすめ
- 初めてFXトレードを行う方
- チャートを基本から学習したい方
- 相場の動きを1から学びたい方
チャートの基本と相場の考え方を学習しましょう
どんな相場でもそうですが、価格が上下しながら上昇したり下降したり一見すると縦横無尽に動いているように感じる時がありますが、それはしっかりとした「ルール」があって、そのルールをもとにチャートは動いているのです。FX初心者はまずそのルールを知ることから学習が始まるのですが、何故そうなるのか考えながらトレードしている方は多くないのではないかと考えております。
ではその「ルール」とはどんなものなのでしょうか?
巨大な2つのグループについて
まずそのルールを知る前に、相場には2つの巨大なグループが鎮座していることを知らなければいけません。
それは「買う人」と「売る人」です。
例えばUSDJPYの場合、USDを売る人買う人、JPYを買う人売る人という風に世界中のトレーダーがアメリカや日本の動向に注目し、あーでもないこーでもないと考えながら売買のタイミングを図っております。
経済指標や要人発言、世界的なイベントによってもチャートの動きは変わるので、絶対こうなる!という動きはないのですが、基本的には2つの巨大な勢力が毎日戦っており、その力のバランスでチャートが動いているように見えるのです。その売買するバランスのどちらかが崩れればトレンドが発生するのですが、ではバランスが崩れなかった場合はどうなるでしょうか?
売る側と買う側の力のバランスが全く一緒だった場合、売る側の新規ポジションの発注に対して買う側のポジションが相殺されるイメージをしていただくと分かりやすいと思います。
そもそもトレードですから、買う側と売る側が存在しなければ成立しません。なのでもしチャートの動きが鈍かったり動きが顕著だったりした場合は、相場の参加者がそもそもいないのか、それともこれから新しい参入者が現れ出していてトレンドに対する逆の新規ポジションを持ち始めているのかという考え方が見えてくるのです。
こちらのチャートもダウントレンドからアップトレンドに切り替わっている転換部分をクローズアップしたものですが、ダウントレンドの終点とアップトレンドの始点あたりが揉み合っているのがお分かりになると思います。揉み合っているということは売るポジションと買うポジションのバランスが同一になろうとしている、もしくは若干買うポジションのほうが増しているという考えができます。
なので相場において「どこまでも動く」とか「もっと動け~」という考え方は存在しないのです。必ず相場には終点があり、その終点が新しい相場の始点となるのです。
勝つ側と負ける側について
何故ジグザグしながら動くのかということを、2つの巨大なグループのバランスが崩れているとしてみると説明が付きます。
もっと言うとトレンドが発生しているチャートは、必ず「勝つ側」と「負ける側」が存在し、両者のバランスが崩れ、相手のポジションを反対側のグループが「食っている」ことを意味しているのです。
こちらのチャートを御覧ください。青いラインは勝つ側、赤いラインは負ける側としてみると、このチャートは買う人と売る人のバランスが崩れているのがはっきりわかります。
ということは巨大な2つのグループのバランスがはっきり崩れているチャートでないと私達はトレードすることは出来ないということになります。
FXでお金を儲けるためには差益で儲けなくてはいけません。
先程のチャートのようにはっきり力関係が分かりきっている箇所でトレードできなければ、買えばいいのか売ればいいのかわからないままトレードを開始してしまうことになるでしょう。
そんなことをすれば必ず無駄なトレードをしてしまい、どうやってお金を儲ければわからなくなってしまいます。
なのでFX初心者はまずトレンドが何故発生するのか知ることから学習が始まるのです。そしてトレンドが発生し始めてからトレードを開始しなければいけないことを早い段階で知ることが重要となります。
利食いされるとどうなる?
先程は勝つ側と負ける側で説明しましたが、もうちょっと踏み込んで考えてみましょう。
FXは差益で儲けると説明しましたが、それは新規のポジションを持った場合、いつか必ずそのポジションをクローズしなければ儲けは生まれません。
ということは私達が新規のポジションを持ちたいと考え、マウスをポチッとした場合、モニターの向こう側では新規のポジションをクローズしてポジションを手放したいと考えている参加者がいるということです。
そうでないとトレードが成立しません。株と違う点は為替はあまりにも巨大な市場なので、ポジション新規で持てるかな~なんて不安は考えなくてもいい点にあります。
ですが常に私達の向こう側には逆のことをしている人間がいることを忘れてはいけないのです。
では新規のポジションを持ちたい人よりも利食いをしたい人が少なかった場合はどうなるでしょうか?
先程のチャートで考えてみましょう。
新規の売りポジションを持った場合、価格はダウントレンドになるとします。ということは決済する際は売ったポジションを買って決済しなければいけないので、チャートはアップトレンドのように上昇するはずです。
ということは新規ポジションと決済ポジションのバランスが崩れただけでもトレンドが発生することが分かります。
先程のチャートの場合、もし売りたい参加者よりも決済したい参加者のほうが多ければ、決済されていると思われる赤いラインはもっと上昇するはずです。
売る側よりも決済する側が少ないということはまだこれから動くと考え、ポジションを保有している参加者がいるということを指し示します。
なのでどこまで戻るのかな~?と期待することよりもトレーダーがどのくらいのポジションを保有し、どっちのトレンドを見ているのだろうと考えるほうが遥かに重要な情報なのです。
まとめ
今回はFX初心者向けということもあって、このあたりで区切らせていただきますが、チャートを漠然と見るよりも買う側売る側、勝つ側負ける側というふうにチャートを見れればもっとチャートの奥深さを知ることが出来るのではないかと考えております。
次回もFX初心者向けの内容で記事を作りたいと思いますので、是非これからFXをされる方は参考にしてみてください。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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