こんにちは~しんたろうです。
福岡の引っ越しも無事に済んで自由気ままな生活を送っているのですが、勉強会は相変わらずの白熱ぶりで2~3時間の勉強会も普通の状態になりつつあります。
人間慣れてしまえば苦もなくなり、一時間くらいの勉強会が少ない、足りないと感じてしまうものですw 購入者の方は本当に苦労すると思いますが、検索バーなどを使って何回も動画をご覧になっていただければ理解できると思います。私も出来るだけ専門用語は使わずにわかりやすく解説していこうと思っております。応援の程よろしくお願い致します。
今回は波引き添削をしていて間違いに共通点があることがわかり、それをまとめてみました。波引きされる方は是非確認して頂き、ご自身のチャートと照らし合わせてみてください。
波引き間違えパターン集
波引きはしんたろうのFX勉強会にとって基本であり、これがすべてのベースと言っても過言ではありません。トレンドを知るのも波を知るのも水平線を引くのも波引きができて初めて実行できるので、波引きは本当に大切な武器であると言えます。
まずは一番多く間違える波引きのパターンを見ていきましょう。
1.トレンドの定義に基づいていない
まずはこちらのチャートの波引きを見てください。
しんたろうのFX勉強会では一番最初の波引きとしてアップトレンド、ダウントレンドの波引きから開始していきます。そこで一番多く間違えてしまうのが、トレンドの定義に基づいて波引きをされていない方が多いということです。上記のチャートは一見するとアップトレンドの波引きを行っている用に見えますが、一箇所間違えてしまっているところがあります。読者様はお分かりでしょうか?
間違え探しとしては初級編ですので、このあたりを理解していない方はトレンドというものがわかっていないということになってしまいます。しっかり学習していきましょう。
トレンドには2つの種類があります。それはアップトレンドとダウントレンドです。
アップトレンド:安値を切り上げ高値を更新する動き
ダウントレンド:高値を切り下げ安値を更新していく動き
この二種類がトレンドなのですが、上記のチャートはそのルールに基づいて波引きをされていないのです。間違っている箇所がわかりましたか?正解はこちらです。
ポイントは直近の高値です。注目する高値を更新しないとアップトレンドではないのですが、赤い四角で囲った部分は高値を超えていないのに波を形成しております。これではアップトレンドではありません。
正しくは赤い波で描いたようになるのですが、大切なことはアップトレンドの場合、直近高値を負かした波の起点は何処になるのか?ダウントレンドの場合、直近安値を負かした波の起点は何処になるのか?ということがはっきり分かっているのか?ということです。
高値も安値も負かせていないのに勝手に波を引くのは間違っておりますし、重要な高値安値を知ることが困難になってしまいます。そうなると他の理論にも影響してきますので、ここは必ず理解し習得しなければいけません。
2.修正波の値幅が揃っていない
先程のチャートでは修正波の値幅は取り入れておりませんでしたので、トレンドに対して逆に動く波の値幅は気にしておりませんでした。しかしここからの間違えはちょっとレベルを上げます。まずはこちらのチャートの波引きをご覧になってください。
先程のチャートに波を引いてみましたが、これでは正確な波引きとは言えません。というのも波引きはダウ理論とエリオット波動論をミックスして考えていかなければならず、どちらか片方だけあればいいというわけにはどうしても行きません。なので修正波の値幅も揃えていかなければいけないのですが、読者様はどこをどのように修正していけばいいかお分かりになるでしょうか?
ヒントは数ある修正波の中で一番大きな修正波を中心において考えるということです。正解のチャートを確認していきましょう。
まずはこのように中心に一番大きな修正波を置くことから始めます。何故、一番大きな修正波を中心に置かなければいけないかというと、逆の勢力を完全に負かした波の起点が一番勢力が強いからです。小さな値幅の修正波をメインとなっているトレンドの勢力が負かすのは簡単であるのに対して、大きな値幅の逆勢力を負かすのは簡単ではありません。その逆勢力の波を負かせるほどの参加者が存在しているのが波の起点なので、一番大きな修正波を中心に置かなければ、波そのものを理解することも出来なくなってしまいます。しかしこの波引きはこれだけで完成とは言えません。
ここから中の波を加えて、もう少し波に情報を持たせていきましょう。
このチャートの場合、中の波はこの様になりました。一見すると他にも波があるように見えますが、値幅が違ったので中の波は黄色の波だけとなります。ここでのポイントは大の波の中に中の波があり、中の波は大の波の情報でしかないということです。一見するとトレンドの定義になっていないのでは?と思うかもしれませんが、大の波と中の波は規模も見ている時間軸も違うため、このような波引きになるのです。余裕があれば小の波も加えていただくともっと詳細な情報を掴むことが出来ます。
小の波引きを加えてみました。オレンジの波が小となりますが、小の波がこのように配置されていることがわかったので、まだ出現していない右側のチャートで、もしこのような色の波が出ればどこの波の副次的な波を見ているかがよくわかります。参考にできるというは狙いに行く波がもっと見えるということになりますね。
3.大と中の波が混在している
波引きを行う方の中で最も多い間違いが、波の混在です。通常であれば大の波の情報を中の波で知り、中の波の情報を小の波で知ることが基本となるのですが、大と中の波が混在しバラバラになっている波引きがあまりにも多く「本当に記事を読んでくれているのかな?」と不安になる方も多く見かけられます。参考例を上げてみましょう。
悪い例として、このようなチャートを描かせていただきました。読者様はどこが間違っているのかお分かりになるでしょうか?説明する前に正解の例と比較していただければわかると思います。
違いがお分かりになるでしょうか?悪い例は大の波の中を中の波が通ってしまってますね。これでは大の波の情報を正確に知ることが出来ませんし、重要な高値安値を知ることも出来ません。波引きに置いて重要なことは大の波を引き終わったあとに中の波、小の波を引くのですが、大の波の中に中の波がしっかり収まっているのか確認することが重要と言えます。そうすることによって波の値幅もしっかり分かってきますので右側を知ることが可能になるというわけです。
まとめ
今回は波引きに置いて間違いやすいポイントをまとめてみましたがいかがだったでしょうか?今、波引きに取り組んでいる方や波引きが苦手な方など、参考にして頂き必ず理解し実践できるようになることが波引きの目標であります。波引きが分かってくるとチャートが波にしか見えず、即座に波の理解や重要な高値安値を判断する能力も身についてきます。
質問の中でインディケーターのZIGZAGでもいいんじゃない?という問いもたくさんいただきますが、インディケーターではバージョンによって性能も異なってくるため精度が低いですし、結局の所、ZIGZAG探しに翻弄される日々を送ることになりかねません。なので面倒で大変な作業ですが、波引きはすべての基本という位置づけで、しんたろうのFX勉強会では行っております。皆様もしっかり理解できるように何回も何回も波引きを行ってみてください。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
応援ありがとうございます。