こんにちは~しんたろうです。
今回のテーマは「頭と尻尾はくれてやれ」についてです。
これは相場の格言として有名でトレードしているものにとっては誰でも一度は耳にする一文だと思います。
でも本当の意味を知るものは少なく、実際の相場で使っているトレーダーも少ないと私は考えております。
今回は「頭と尻尾はくれてやれ」の本当の意味を考えていきましょう。
相場の「頭と尻尾」はどの部分を指しているのか?
「頭と尻尾はくれてやれ」とはどのような意味を持っているのでしょうか?まずはこちらのチャートを御覧ください。
赤矢印のあたりに注目していただくと陽線があるのが見て取れます。
この画像を保存したのは16時頃なんですが、このチャートは日足なのでまだローソク足がクローズしてはおらずローソク足が完成していない状態です。
そうするとこのまま陽線でその日を終了するのかもしれませんし、夜になってから陰線になるかもしれませんのでまだまだわからないローソク足だということがわかります。
さてこの赤矢印の箇所は「頭」?それとも「尻尾」なのでしょうか?読者様にはお分かりになるでしょうか?
私の答えは「わからない」ですw
というのも株と違って為替にはレートの上下限がある意味決まっておりません。なので「ここが天井と底!!」と勝手に決めつけるわけにはいかないのです。
出来上がったチャートでは「頭と尻尾」がどこを指しているのかわかると思います。しかしまだ完成していないチャートの右側を勝手に予想して「頭と尻尾」を決めるのは大変危険なことです。
相場の神々がどこにいるのか考えよう!
勝手に頭と尻尾を予想するのではなく頭と尻尾に生息している神々の「性格」を知ることが大切です。
エリオット波動論のルールの中に「推進波において第一波の始点を第二波が壊してはならない」と言うものがあります。
これはどういうことかというと神々がトレードしたところから相場(波)が始まっているとしたならば、その相場が開始したところは最強のポイントであり、注目する高値安値になると言うことです。
神々が住んでいるということが分かるから、その注目する高値安値を確認し守っていくことでトレンドが発生するのです。
注目する高値安値を壊したり守ったりしているのを確認してからトレードすることは非常に重要なことで基本中の基本のトレードスタイルだと言っても過言ではありません。
相場の中には大きく分けて買いと売りの2種類のグループが存在している以上、その巨大なグループの意見を無視してトレードする訳にはいきません。
私達はあくまでも2大勢力の動きに対して純粋に付いていくだけですし、ましてや逆らうことなんて論外です。
チャートの下僕として動きが出てからトレードするように心がけましょう。
頭と尻尾は美味しくないので食べない
私の勉強会の13の掟の中に「勝手な予想でトレードしない」と明記させていただきております。
これは相場を見る力がないものが勝手に予想してトレードしないように厳しくルール化しているからなのですが、ここにも大きな意味が隠されております。
そろそろ動きがあるはず!と勝手に考えて「今のうちから仕込んでおこうっと♪」などと勝手にトレードを始めたり、ここは一回レートが戻ってくるはずだからお小遣い稼いでおこうっと短期でトレードを始めたりすることは結局「頭と尻尾がどうしても食べたい!!」という風にトレードする人が多いからなんです。
逆張りもその一つだと思います。
逆張りと分かっていてトレードしてしまう方は結局のところ、頭と尻尾を捨てることが出来ず「もったいない!!!」と考えてしまうのだと思います。
相場がこんなに戻してきているのに何もしないで終わるのはもったいないし、少しだけでもトレードしておいたほうが腰抜けと思われずに済むのではないか?
おそらくこんなことを考えているだと思いますw しかし頭と尻尾ばかり狙っているトレーダーの末路は最悪です。退場する方があとを絶ちません。
なので頭と尻尾は大金を手に入れるための「コスト(必要経費)」として考えトレンドが出てからエントリーしお金を稼げばいいです。
エリオット波動論の弱点とは?
私の購入者向けサイトでも何回も説明していることですが、後出しジャンケンが出来るトレーダーが最強なわけです。
動きが出たのを確認してからエントリーしたほうが安全ですし、金を稼ぎたくてトレードしているなら尚更です。
でもエリオット波動論なら頭と尻尾が理解できるのでは?
なんて安易に考えている人もいると思いますが、これは大きな勘違いをしていると言わざる得ません。
エリオット波動論を勉強したての方が陥りやすい罠として多いのが、推進波5波が出たから修正波を取りに行こうとして勝手にレートを予想してポジションを持ったりするミスがあったりしますが、結局のところ頭と尻尾を取りに行こうとしていることと何ら変わらず失敗しております。
エリオット波動論の目的は現在地を確認し右側に出てくる波を理解することにあります。
ただ理解するということはあくまでも準備し待ち構えておくことにあって波が出現する前からトレードすることとは意味が違います。
「修正波出たからポジション持ってもいいよね?」など勝手に考えては行けません。修正波が終わったのを確認し本命の波の動きが確認できてから初めてポジションを持つことが可能になるのです。
FXの最強手法は後出しジャンケンであって「勘」や「預言者」は必要ありません。しっかり今までのグループとは全く違った波の動きを確認されてからポジションを持つように心がけましょう。
まとめ
今回公開する動画は2017年04月21日に行われた勉強会の一部です。
内容は今回のテーマである「頭と尻尾をくれてやれ」をローソク足レベルに落とし込んだ際のエントリーポイントについて解説しております。
出来るだけわかりやすく説明しておりますが、この内容がまだ理解できていないのであればダウ理論やエリオット波動論を勉強し直してみてください。
トレンドとは何か?買いと売りの勢力とは何なのか?神々の高値安値とはどこなのか?を確認していけば自ずと自分のエントリーポイントは間違っていたことに気が付くと思います。
動画の中で添削している方のエントリーポイントが何故おかしいのか説明できない方は要注意ですのでトレードを一回中断し基本学習を行ったほうがいいと思います。
それでは今回もマニアックな動画ですがお暇な方だけご覧になってくださいね。ではまた~