※この記事は2020年9月19日にゴゴジャングルにて公開された記事です。
こんにちは~しんたろうです。
いつもしんたろうのFX勉強会を応援していただいてありがとうございます。
毎日、いろいろな方からチャートのお問い合わせや勉強会への質問が来ます。もしかすると「聖杯」的な何か答えを求めているのではないか?と思うのですが、そんなことは考えなくてもいいことです。
むしろチャートの根本を理解したほうがいいと私は考えております。今回は「全てを理解する必要はない」というテーマでお話させていただきます。
FXの全てを理解することは出来ない
というか理解しなくてもいいと私は思っております。
「ん?ということは勉強しなくてもいいってこと?」
というわけではありませんw
最低限の知識は入れておいたほうがいいですし、何も知らないよりは知っておいたほうがいいと思います。
ただ相場の波を全て理解する必要はなく、そんなことをしてもトレードに影響を及ぼすだけであまりいい結果を産まないのではないでしょうか。
もちろん予備知識として知っておくのは悪いことではないですし、知らないことを知りたいと思うことは悪ではありません。
最低限の知識だけでもお金を稼ぐことは出来ます。ではどんな情報を手に入れてどんな知識を学習しておけばいいのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
1.相場には2大勢力がいることを考える
チャートは常に動いており、上下に乱高下することもあるくらい活発に動いております。
でもどうしてチャートはこんなに動くのでしょうか?
答えは簡単でトレードしている人間が全世界にいて、常にあーでもないこーでもないと言いながらチャートを操作しているんだと思いますw
ではトレードしているとはどういった状態でしょうか?
画面にはチャートしかないように感じるかもしれませんが、その向こう側では売買を繰り返しているトレーダーがたくさんいることを忘れてはいけません。
トレードするということは取引をするということです。
例えば読者様が買い物をするときに欲しい物を見つけたらお金を出して購入しますよね?あれもトレードですし、友人と物々交換して欲しい物を手に入れることもまたトレードです。
FXの場合はお金とお金を交換しているのでトレードが成立しますが、実際のトレードでここまで考えている方が果たしてどのくらいいらっしゃるでしょうか?
このレート(価格)で買いたい人いる~??
こんな風にチャートから問いかけられているとしたら、ちょっと想像できるでしょうか?
買いたい人がいるということは、その通貨を売りたい人もいるということなのです。
自分がロングポジションを出す時は、反対側で誰かがショート決済をしていることもあるということ。
ということは悪い言い方をすると、読者様のポジションを奪いに来ている参加者だっているということです。
例えばこちらのチャートをご覧ください。
こちらのチャートは2020年9月18日頃のUSDJPY4時間足チャートです。
注目するべき点は赤い枠で囲った直近安値付近を更新する直前で相場が反転した部分です。
皆様がUSDJPYのこのチャートを見た瞬間どう思ったでしょうか?
このまま直近安値を更新しろ~~!!
こんな風に考えて、もしかしたらちょっとの下落を狙ってポジションを入れたかもしれません。
チャートを知らない人間からすると、そのまま直近安値を更新して下落しそうな場面です。
ですがチャートを見ると更新せずに反転しております。
ということはこういった考えができるのではないでしょうか?
先端でエントリーする参加者は一般投資家だけだから、ポジションを奪いにいける
もし神々がこのチャートを操作しているのであれば、直前で更新させずに反転させて一般投資家のポジションを奪いに行こうとしても不思議ではありません。
もちろん高値安値更新付近には利食いする参加も多くおります。
それをあえて知っていてこんなしかけを発動させるということは私達の動向を知っている神々がこの世界には存在しており、常に監視されているということを考えなくては危険ということです。
相場には「買う」と「売る」の2大勢力がいて、私達はそのどちらでもない観客であるということ
この事を忘れてトレードしていると、自分がどっちの勢力を応援しているのか忘れて逆張りやどうでもいい無駄なエントリーを連発することになってしまいます。
なので私達は神々がトレードした残り物を頂いているに過ぎないということを常に考えなくてはいけないのです。
2.チャートはジグザグに動くということ
これも基本中の基本ですが、忘れてトレードしている参加者がたくさんいらっしゃることも事実です。
先程のチャートをご覧になってみてください。
一見すると直線的に見えている部分もあるように見えますが、相場は高値を付けると必ず安値に向かい、安値が完成すると高値を作りに戻ります。
ということは上記のチャートの場合、現在、安値付近にいるということは必ず将来、高値を作りに戻るはずです。
であれば今からショートポジションを持つのは大変危険なことと言えるのではないでしょうか。
「でも何処まで下落するかわからないからショートしてもいいのでは?」
こういった考えでは大事故に繋がると断言出来ます。
もっと動け!!もっと動け!!!と心の中で叫んでいる状態は相場が見えていないときで、自分が何をしているのか忘れている状態です。
冷静になって考えてみれば高値安値の順番で相場が動くことは分かっているのですが、目の前の動いているチャートに翻弄されて基本中の基本を疎かにしがちです。
なのでこれからFXをされる方はとにかく高値⇔安値の順番で相場が動いているということを真っ先に覚えていただきたいです。
3.チャート先端ではなく「真ん中」でトレードする
相場の格言にはこういったものがあります。
頭と尻尾はくれてやれ
これはチャートの先端でトレードするのではなく、チャートの真ん中あたりの活発に動いているチャートを狙ってトレードしなさいという先人の有り難い教えです。
でも頭では分かっているけど、チャートを見た瞬間、先端でエントリーしたくなってしまいます。
これは何故かと言うと、先端から先端(終点)までポジションを保有できればたくさん儲かると動かないチャートで計算してしまっているからなんです。
土日の止まっているチャートで先端から終点まどのくらいの値幅(PIPS)があるか測ったことはありませんか?
やったことがない人間などいないほど、誰でも必ずやってしまいますよね~w
でもこの行為自体が先端トレードを誘発する原因になっているのです。
私達がFXに求めることはお金を儲けさせてもらうことで、チャートの先端を言い当ててお金をゲットするということではありません。
チャートの動きを利用して、証拠金を増やすこと以外にFXに求めるものはありません。
なので先端を考え博打的なトレードをしても意味がありませんし、ボラティリティが最も低くなる箇所でトレードしても負ける可能性が高まるだけです。
ですがこの話をするとこういった意見が出てきます。
「先端でかなり動いているところあるんですけど・・・」
例えばこんなチャートですね。
先端でV字回復するがごとく反転しているチャートです。
確かに完成したチャートだけ見れば先端トレード出来そうですし、結果がわかっているチャートなら何とでも言えます。
ですがこういった場所は反転する時のスピードもめちゃくちゃ速いですし、何より急に目線を変えてトレンドを見ることが出来るでしょうか?
頭の中でしっかりした根拠があるのであれば、大事故になる可能性を覚悟しているのであれば止めはしませんが、いつやってくるかわからない大相場の先端でトレードするよりも普通に取れるところをしっかり取って毎日を過ごしたほうがいいのではないかと思います。
自分には無理!!
こうやって割り切ってしまったほうが楽なときもあります。
どうやっても理解できないことを、何とかして理解しようとしても結局答えなんて見つかるはずはありません。
ですが何とかして聖杯的なものはないかと探してしまいます。
専門書を見たり文献を探ったりするのは悪いことではありませんが、そんなところを探しても答えは見つかりませんし意味がありません。ちなみに私に聞かれても分かりませんw
私も相場環境認識をさせて頂き動画にしたりしておりますが、100%絶対に将来こうなるなんて口が裂けても言えません。
むしろ一歩一歩石橋を叩いて歩き、方向を考え、チャンスが来たらしっかり走り出せるように常に準備しておくという考えで相場を見ております。
身の丈にあったトレード以外をすれば必ず破滅がやってきます。
先輩トレーダーや凄腕トレーダーの真似をするのは自由ですが、今の自分と比べてスキルがないのであれば無理をする必要はありません。
むしろそこまでのことをしなくても十分お金は儲かります。
許容範囲を超えるようなトレードをしないように、自分の今のスキルと相談しながらトレードを進めてみたほうが私は何倍も早く証拠金を増やせると思いますので、負けている人は冷静に考えてみてください。
まとめ
しんたろうのFX勉強会では基本中の基本の考え方から、相場の見方、応用編へ繋ぐ考え方など幅広く指導しております。
内容はかなり多く濃いですが、これはFXにおいてほんの一部分にしか過ぎません。
それ以上の知識を求めだすと、いつの間にかFXを始めた当初の目的を忘れ、研究者になろうと努力している自分がを見ることになり方向性がわからなくなるかもしれないので、土日を使って頭をリセットし冷静にチャートと向き合えるように修正していってください。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。