しんたろうのFX勉強会 修正波

エリオット波動論

FXエリオット波動論|今現在の波が修成波と見極める方法ってあるの?

 

 

こんにちは~しんたろうです。

エントリーポイント大全集をご購入された方からこんな質問メールが届きました。

「トレンド転換ではなく、ただの修正波だというのは、どうやって見極めるのでしょうか?」

長文の質問だったのでかなり簡略化しましたが、この方は今現在の波が修正波なのか知る方法はないのか?と疑問を持っているようです。

誰でも一度は考えるこのテーマですが、今回は一緒に考えていきましょう。

 

こんな方におすすめ

  • エリオット波動論を学習されている方
  • エントリーすると逆張りをしている方
  • 修正波がどういった波か気になる方
  • 波の理解を深めたい方

エリオット波動論 修正波を見極めることは出来るのか?

今現在の波が修正波なのか、それとも推進波なのかは誰でも気になると思います。

短期の波の中にだって修正波は存在しますし、月足や年足にだって修正波は存在します。

「エントリーしたけど、もしかしたら修正波で入ってしまったかも・・・・」

不安は常に付き纏いますし、もしかしたら・・・と考えればキリがありません。

そうならないためにもまずは今の波が最低でも以下の条件を満たしているのか確認してみてください。

 

1.トレンドに対して逆行

まずは自分がどこの波に対してトレンドフォロー(順張り)しているのか決める必要があります。

GBPUSD週足チャート

例えばこのようなアップトレンドのチャートがあったとします。

自分が週足のチャートに対して順張りをしかけるのであれば、上昇する波に対して逆行するチャートは全て修正波ということになります。

GBPUSD日足チャート

先程のチャートを日足に落とし込んでみましょう。

週足を軸に考えているのであれば、日足でも週足と逆へ動く波は全て修正波ということになります。

この場合、週足のトレンドで転換や継続を判断するのですから、例え日足が転換したように見えてもダウントレンドになったと判断は出来ないことになります。

 

そうなると短期足でトレンドの転換や継続を判断したほうがトレード回数も増えるし、効率的では?と考える方もいらっしゃるでしょう。

ですがそう簡単な話ではありません。

まずトレードした場合の獲得できるPIPSが少ないことが問題となってきますし、スプレッド負けだってありえるかもしれません。

短期足でトレンドを見極めていくわけですから、長期の流れを完全無視することになりかねません。

短期でコロコロ目線を変えてしまうと現在地を見失う可能性も出てきますので、短期すぎるチャートはある意味諸刃の剣になるのです。

 

私は日足と4時間足のトレンドを考えながらチャートを分析しておりますが、人によっては週足と4時間足だったり1時間足でトレンドを見極める方もいらっしゃると思います。

なのでまずは自分がどの時間軸を基軸として見ていくのか決めてから短期足、長期足の修正波を確認していく必要があるのです。

 

2.高値安値更新後

チャートの重要な高値安値を更新した後に修正波は頻繁に出現します。

GBPUSD 4時間足

上記のチャートはある高値を更新した後、修正波が発生しているチャートです。

高値安値が長期間さらされた場合、修正波になる可能性が高くなるのですが、4時間足の高値安値でも見事な修正波が出現しておりますので、チャート上で目立つ高値安値はすべてチェックしたいところですね。

こちらのチャートは修正波を青枠で囲ったものとなります。

注目していただきたいのが左側の修成波は、直近の高値安値を更新せずに修正波を形成しているのに対し、右側の修成波は直近の高値を更新した後に出現しております。

もしこれが実際のチャートで出現したとしたらどうでしょうか。

右側の高値を更新した後に出現する修正波であれば、事前に用意しておくことも可能でしょう。ですが左側の修正波であれば、もしダウントレンド中に発生したとなると、まだダウントレンド継続では?と考え、ショートポジションを持ってしまうかもしれません。

なので波の途中で出現する修成波に関しては、ある程度まで成長してから初めて気がつくパターンが多いので、常に波の中の構造を気にしながらチャートを分析していくしかないと思います。

 

3.波の中で波を打つ

エリオット波動論にはこのようなルールがあります。

 

「第一波の始点を第二波が超えてはならない」

 

実際のチャートだとこのようになります。

赤波:第一波 青波:第二波 第一波の始点に第二波が届かない

推進波の波の中で修正波が動いているのが分かると思いますが、修正波かどうか知る方法として推進波に届かない波として見るのも発見する手がかりとなるのではないでしょうか。

 

そもそも修正波は推進波の戻りの波であり、出現する理由としては利食いであると考えられます。

その値動きは複雑であり、一見するとルール無視で動いているようにさえ見えます。

赤波の高値安値の値幅の中で修正波が複雑に動いている

上記のチャートでは赤波の値幅の中で修正波を形成しているチャートです。

水色の波だけ見れば「アップトレンドかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、直近の赤波の高値を確認すれば、まだ更新できていないので、このチャートの場合はアップトレンドではなく修正波であることがわかります。

もちろん修正波が推進波に変わることもあります。

この水色のチャートでももしかしたら将来的に変化するかもしれません。

ですが私達はそうなるかもと勝手に想像してトレードしてはいけないのです。

答えがわかったものでないとトレードの対象とはならず、安易に勝手な想像でトレードすれば痛い目にあうだけです。

 

なのでもしかしたら・・・とかそうなるかも・・・と想像しないように高値安値更新を確認してからトレードを行っていきましょう。

 

全てを理解する必要はないと思います

エリオット波動論は学習するとわかりますが、かなり複雑で覚えるのに一苦労する理論です。

実際私も100%エリオット波動論を使用してトレードしているかというと、そうではないと思います。

エリオット波動論には細かいルールもありますし、実際のチャートを見てもエリオット波動論が適用可能だ!と判断できるところもあれば、なんだこれ???と首をかしげるチャートもあります。

 

ですが私はそれでいいと思っております。

全てのチャートをエリオット波動論で分析し、答えを得られればいいのですが実践ではそうはいきません。

わからないチャートはわからないと素直に認めることが大切ですし、わからないチャートに対して無理やり答えを求めてトレード開始してもうまくいくわけないのです。

 

激甘なボールが来るまで絶対にバットを振ってはいけません。

エリオット波動論も同様だと思います。

誰が見ても分かる相場になるまでしっかり待つことが肝心ですし、修正波も「わかりやすっ!!」と言えるような修正波が出現するまで待てばいいだけの話です。

それが見てもわからないのであれば、無理にトレードする必要はないと思います。

大切なことは分かりやすいチャートでお金を儲けることであって、チャート分析専門家になる必要はどこにもないと言うことです。

 

なのでこのチャートは?と聞かれても「わかりません!」と言ってもいいのです。

そのチャートが分からなければ分かるチャートでトレードするだけです。お金を儲けられないチャートに用はないのです。

 

まとめ:修正波

修正波を見極める方法はまだありますが、まずはチャートに波を引いてみて頂き、トレンドと逆行する波の特徴を探ってみてください。

意外と「見たことあるぞ」というチャートが見つかると思います。

このあたりは経験値も必要となってきますし、練習量が物を言うところでもあるので、この記事を参考に練習に励んで頂ければ幸いです。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

 


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