しんたろうのFX勉強会 重要な高値安値

FXの基本 波引き

FX波引き|すべての理論に通じる「重要な高値安値」の見分け方とは?

こんにちは〜しんたろうです。

久しぶりにブログを更新いたします。

最近はFX個人レッスンを毎日行っていて、曜日の感覚がおかしくなるくらい熱を入れて指導しておりますが、そんな中、改めて気がついたのが重要な高値安値の存在についてでした。

やっぱり相場の高値安値が理解できないとすべての理論で辻褄が合わなくなるので、改めて高値安値の見分け方を確認していきたいと思います。

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重要な高値安値の持つ意味とは?

■参考記事

FX波引き練習|チャートの高値安値をしっかり確認しよう【動画195】

FX ダウ理論とは?|何でもない高値と安値

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参加されている生徒様もそうですが、相場にはいろいろな投資家、大口取引や機関投資家など様々な方がいらっしゃって日夜、トレードに明け暮れていると思います。

トレードしている方たちがチャートの何を見てトレードの判断をしているかというと、紛れもなく「重要な高値安値」を見て判断していると言っても過言ではありません。

大げさに言わせて頂ければ「重要な高値安値」しか見ていないとも言えるので、重要ではない高値安値で翻弄されているとトレードチャンスを逃すことにもつながるので注意が必要です。

重要な高値安値はいつ決定するのか?

そもそもチャートの高値安値が相場の参加者が見ている「重要な高値安値」にいく決定するのかよくわかっていない方もいらっしゃるので、改めて解説しておきます。

まずはこちらのチャートを御覧ください。

EURJPYDaily

まずはノーヒントで、現在矢印の場所に読者様がいらっしゃった場合、このチャート内で見えている重要な安値はどこになるのかおわかりになるでしょうか?

これは簡単すぎると思いますが、正解はこちらになります。

EURJPYDaily-01

簡単すぎましたね〜では次はこちらのチャートです。

EURJPYDaily-03

この場合の安値はどこになるでしょうか?

こちらも簡単すぎましたか?正解はこちらになります。

EURJPYDaily-04

これも簡単すぎましたね。では最後の問題です。先程のチャートの高値はどこになるでしょうか?

EURJPYDaily-06

もし青矢印を高値と思っていた読者様は高値安値が全くわかっておりませんので、今から波引き練習です!!

でも安心してください。高値安値を見分けるのはそんなに難しいことではありません。ちょっとしたコツが有るのです。

高値安値を更新すると高値安値が決まる?

間違えてしまった先程のチャートを再度確認してみましょう。

まず重要な高値安値として相場の参加に認識させるためには直近の高値安値を更新させる必要があります。

EURJPYDaily-05

先程のチャート高値を間違えてしまった方はもしかすると赤枠の中を安値と勘違いしてしまったかもしれません。

「更新する前から安値っぽいんだけど・・・」

と思うかもしれませんが、勝手な想像力だけでチャートの高値安値を決めつけてはいけません。

赤枠の中が安値っぽいと勘違いしてしまったため、先程の青矢印を高値と勘違いしてしまった可能性もありますし、高値っぽい感じで下落してきたからそう感じたのかもしれません。

一応正解を申し上げますとこちらの高値になります。

EURJPYDaily-07

2つある理由は、見ている波の規模によって異なるということです。このチャートの場合だと手前の高値に注目しておけば問題はありません。

高値安値を見分ける大切なポイントは「更新したかどうか」です。

高値安値にはトレードされている参加者がたくさんいらっしゃって、その買いのグループ、売りのグループの大将が日々どちらが強いか弱いかを争っております。

高値安値を更新するということは逆勢力の大将を負かしたことになり、よって反対勢力の大将が強いことがわかり、重要な高値安値が決まるのです。

なのでチャートの左側にある高値安値を更新していなければ、一個前の高値安値が現在最重要視される高値安値となります。

これだけ覚えておけばいいのですから簡単ですよね。

何故、「重要な高値安値」が最重要視されるのか

波引き初心者の方はよく高値安値を間違えて引いてしまうことがよくあります。間違えて引いても「そんなに大きな差はないのでは?」と思っているかもしれません。

ですがそんな生易しいものではありません。高値安値を勘違いして引いてしまうと、その後の相場環境認識もそうですが、トレード自体にも支障がきたします。

そもそも重要な高値安値は何故作られるのでしょうか?その高値安値にはどんな方たちがいらっしゃるのでしょうか?一度は考えたことありませんか?

簡単に言えば、とんでもない資金を持った「神々」ですw

私達一般投資家の全財産を合計しても、数十人の神々の資産には遠く及びません。

ローソク足を作ろうとしても一般投資家では作ることさえ出来ず、ましてや高値安値を形成することも不可能です。

神々や機関投資家、ファンドによって相場は作られているので、私達は「神々」のおこぼれをもらっているに過ぎないのです。

重要な高値安値は神々がそこからトレードをスタートされたいわば「証拠」です。

そんな「証拠」が見えている相場で高値安値を間違えて認識してしまうことは、かなり危険な行為だと言えますし、高値安値の重要性を軽視している傾向にあります。

なので波引きもそうですが、重要な高値安値がどこにあるのかわからないとトレード自体危ぶまれてしまうのです。

「重要な高値安値」が見えないと全ての理論が崩れてしまう

重要な高値安値が見えないと、トレンドの転換も判断が遅れてしまい、そこから派生しているエリオット波動論などの理論も全て崩れてしまう可能性があります。

見分けることが出来なければ、水平線やゾーン、ローソク足も見方がおかしくなってしまうので、全ての理論の基礎を築いているのが「重要な高値安値」だと言えるのです。

もちろん慣れればチャートを見ただけで即座に判断できるようになるので、練習次第ですぐ見えるようになりますが、トレード初心者の方はどの高値安値を見ればいいのかわからず混乱されていることでしょう。

ですがそんなに焦る必要はありません。ポイントは「誰がどう見ても高値安値」を見つけることです。その見分け方をお教えします。

 

重要な高値安値の見分け方

ヒント①長期足

「重要な高値安値」を見つける上で重要なことは、何をおいても長期足だと思います。まずはこちらのチャートをご覧になってください。

EURAUDM30-02

このチャートは短期足(30分足)を拡大して表示させておりますが、一見すると右側の青矢印付近が直近の安値を更新しているのでトレンドが終了し、相場の転換終了を感じさせると思います。

短期足だけ見てトレードされたり、スキャルピングのように小さい利幅を狙ってトレードされているなら、この見方でもいいのかもしれませんが、短期足だけで相場環境認識を行っても、長期のトレンドを情報として入れていないので、これでは本当にトレンドが転換するのかわからないと思います。

相場がこの先、トレンドを形成して進むのであれば、多くの投資家はさらなるトレードを追加するはずですので、私達もその波に乗っていきたいと思うのは自然なことだと思います。

EURAUDH4

こちらのチャートは先程確認した30分足安値付近に赤枠を設置し、4時間足で確認したチャートとなります。

長期足で先程の短期足で確認したエリアと、その後を表示させていただきました。

こちらから見ても分かる通り、短期足で転換??と考えたとしても、長期足はまだまだ転換ではなく、しっかりゴール(長期足の高値安値)へ向かっているのがわかると思います。

このように長期足がどこへ向かっているのか確認出来れば、そこから短期に落とし込んでもトレードする方向は変わらず目線も固定できるので、安易な逆張りやムダなトレードを避け、利益を上げることが可能になるのです。

ポイントは現在地から見た際の注目する高値安値です。こちらのチャートだと目指している高値安値がどこになるのか考えてみてくださいね。

ヒント②修正波の値幅

修正波の値幅も重要な高値安値を表すことがあります。まずはこちらのチャートをご覧ください。

EURAUDH4-02

このチャートで描かれた3つの修正波ですが、読者様はどちらの修正波が大きいと思いますか?

こんなの見ればわかるよ〜と思うかもしれませんが、動いているチャートでは見落としがちなポイントでもあります。

こちらのチャートでは青波の修正波が一番大きな修正波となります。

もちろんその高値には神々が鎮座しておりますので、仮にその重要な高値付近を更新しようとする動きがあると、すかさず更新させまいと追加注文を入れてくると思われます。

では何故、赤や黄色の修正波は青よりも重要度が低いのでしょうか?

それを解決するヒントは値幅にあります。

値幅を参加者の数だと思ってください。例えば500PIPSを500人、200PIPSを200人として考えれば見えてくると思います。

500人と200人、参加された人数が多いほうが人気が高いことがわかります。

人気が高いということは注目するグループも人気が高く人数が多いほうとなります。なので修正波の値幅が大きな波の高値安値がより注目されるというわけです。

EURAUDH4-03

修正波の値幅を比較

波引き初心者に多いのですが、波引きにおいて修正波をどこか固定してしまうと、ちょっと大きめの修正波が登場しても、すぐさま考え方を切り替えることが出来ず、忘れてそのまま描いてしまうことがあります。

これでは重要な高値安値の場所が間違って引いてしまうことになり、最悪の場合、事故に繋がりかねません。

途中で気がつけばいいのですが、波引き初心者は面倒臭がってそのままトレードしてしまう方もいらっしゃるようです。

そうならないためにも気になる波があったら相場を見直していただき波引きをやり直すことによって新たな発見があるかもしれません。

先程の修正波も比較してみれば、青が一番大きいことがわかりますし、赤と黄色の値幅が同じくらいなので、同グループの修正波ということもわかります。

相場環境認識で大切なポイントは丁寧さと正確さです。しっかり判断して高値安値を見分けられるようになってください。

ヒント③高値安値更新付近

相場の参加者がどこをゴールにしているかというと、今回のテーマでもある高値安値ですが、どの高値安値でもゴールにしているかというとそうでもないことがわかります。まずはこちらのチャートを御覧ください。

EURAUDH4-04

こちらのチャートは、チャートが直近の安値を更新した直後のチャートです。

もし直近の安値が相場の参加者のゴールだとしたら、このあとのチャートはどうなるでしょうか?

仮にチャートの頭からショートポジションを持っていた場合、決済するときはロング決済になります。

ということはチャートが元に戻る動き(この場合だと戻り高値)が発生することにあり、私達は「その安値が相場の参加が見ている重要な安値」と認識され、最重要視されることになるのです。

では戻り高値(修正波)が作られなかったらどうでしょうか?

相場の参加者がその安値をゴールと認識しておらず、その先にある波の安値をゴールとしていたら、先程注目していた安値は「重要な安値ではない」と判断され、即座に波の大きさと重要な高値安値、相場の参加が見ているゴールが分析されることによって、相場は大きく動くことになります。

EURAUDH4-06

なので先程の安値更新付近での動きから、相場全体の動きを確認するとこのような波引きの大きさとなり、もっと上位足の参加者が戦っている相場だと考えられるのです。

高値安値更新付近を確認することによって、どのくらいの投資家が利食いの対象としていたのかも確認することできるので、私達がトレードを継続していいのか判断することにも繋がります。

もしあまり決済されていないのであれば相場の見方を根本から変えないといけない場面かもしれないので、高値安値は重要だと言えるのです。

 

まとめ

重要な高値安値はしっかりご理解頂けたでしょうか?

波引きが苦手な方や高値安値が見えない方はとにかく波引き練習をたくさんしていただき、チャートに慣れていただくことが高値安値攻略の最短ルートですが、そもそも何故高値安値が重要視されるのか、その意味を深く理解することによってチャートの見方が大きく変わることになると思います。

そして直近の高値安値付近でのトレードも控えることが出来るようになり、順張り目線でしっかりトレードできるようになるはずです。

無駄なトレードや意味のない考え方を捨てることにもつながると思っておりますので、高値安値をしっかり理解されてトレードしてみてください。

基本中の基本ですが、これが出来ないと話が進まないので、自信がない方は是非再学習してみてくださいね。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

 

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