こんにちは~しんたろうです。
読者様は各国の市場開始時間を正確に把握しておりますか?
証券会社の基礎ページでも説明がある情報なのですが、初心者の方は安易に考えてしまうようで中途半端に覚えてしまう方もいらっしゃるようです。
今回は基本中の基本「市場開始時間」とチャートの動きについて考えていきましょう。
各国の市場タイムテーブルを覚えよう!
証券会社では、各国の市場開始時間などを説明しているページがあります。
FXでトレードを行うには絶対知らなくてはいけない情報なのですが、意外と安易に考えてしまうようで初心者の方は忘れがちです。
FXは24時間相場ですが、そもそもどうして24時間取引ができるのか考えたことがあるでしょうか?
各国の市場がネットワークで繋がっており、ウェリントン市場から始まり、地球を一周してニューヨーク市場で終わります。
各国の市場で活発に取引が行われているからFXは24時間取引ができるのですが、それがFXのいいところでもあり、難しいところでもあります。
相手さえいればFXは24時間売買が可能です。市場が始まってもいない時間でもその通貨を取引できますし、自分の最も都合の良い時間でも取引ができます。
またマーケットが動くチャンスを時間を問わずつかむことも可能ですし、2都市のマーケット時間が重なる時に取引することも出来ます。
それがFX初心者を惑わす情報にも繋がっていくのですが、まずはどんな市場でいつ開始しているのか確認していきましょう。
ウェリントン市場
ニュージランドのウェリントン市場から為替相場が始まります。
日本時間で説明すると夏時間は5時、冬時間は6時と早朝なので、取引している日本人は少ないかもしれませんが、オーストラリア、ニュージランドの経済発表があるのもこの時間帯で、AUDJPYやGBPNZDなどの通貨ペアを取引する方は要注意と言えます。
オーストラリアやニュージランドの通貨は、しんたろうのFX勉強会でいうところの「避難通貨」でUSDやEURなどのメジャー通貨のボラが少なくなってきた際の取引通貨として見ております。
逆にウェリントン市場が活発に動いているときは、メジャー通貨に活気が無いことを意味しているので、メジャー通貨の動向を探る上でチェックして置かなければいけない市場です。
東京市場
東京市場は、私達日本人には馴染みが深い市場ですが、市場開始時間が午前9時からですので、通勤途中や仕事をされている方は見る機会が少ない可能性もありますよね。
ただ世界中のトレーダーに取って東京市場は「安定」を意味し、円に関して言えば、心配する必要がない通貨として認知されております。
だからといって見なくてもいい市場ということではありません。
日本は地震大国です。東日本大震災などの日本の運命を左右するほどの大災害が発生すると、荒れ狂ったような相場になる可能性もありますので、世界中のトレーダーは日本の気象、特に地震にも気を配っております。
ロンドン市場
ロンドン市場は、夏時間17時、冬時間18時と、この時間に帰宅するサラリーマンにとってトレードしやすい時間帯に始まってくれる市場でもあります。
しかしポンドやユーロなどは「殺人通貨」とも言われ、普段からボラティリティーも高く、ユーロ圏にはたくさんの国があるため、ひと度火がつくと隣国に飛び火し、市場は大混乱となります。
ヨーロッパは「火薬庫」とも言われ、ユーロ圏で発生するどんなイベントも逐一チェックする必要があるので、気が抜けない時間帯でもあります。
ニューヨーク市場
ニューヨーク市場の開始時間は、夏時間22時、冬時間は23時からと残業をしたサラリーマンなら何とか間に合う時間帯ではないでしょうか?
EURUSDなどの取引量が多い通貨ペアがもっとも活発に動く時間帯でもありますし、ロンドン市場もニューヨーク市場開始時間帯には、まだ動いておりますので、ドルだけ注意するのではなくユーロも市場が終わるまで気を抜くことは出来ません。
特にニューヨーク市場の動向は各国も注目するくらい重要な指標でもありますので、アメリカの情勢や経済状況なども常にチェックする必要があります。
相場が活発に動く時間帯でトレードしよう
市場開始時間がしっかり頭に入りましたか?
でもこれだけ覚えても、すぐFXで勝てるわけではありません。大切なことは相場の一番脂が乗っている時間帯にトレードできる体制が整えられるかどうかです。
例えばEURUSDを取引したいと考えていても、ユーロとドルが重なる21時以降にチャートが見れない状況では意味はありませんし、無理やり動いていない時間帯に取引をしてもトレードに自信が持てず疑心暗鬼に陥って、ポジポジ病や意味のない損切りを繰り返してしまうことでしょう。
なので相場が活発に動く時間帯でトレードすることと、相場の動きがあまりない時間帯も頭の中に入れて取引しないとしっかりPIPSを残すことは出来ません。
市場取引終了後も気を抜くことは出来ない
また市場の開始時間が決まっていることで逆に発生するイベントもたくさんあります。
例えば、2019年01月03日に発生したアップルショックがいい例です。
ニューヨーク市場が終わって一安心のところへ、アップルショックが発生し市場は大混乱となりました。
発生した時間は上記のチャートでいうと午前7時のローソク足です。みなさんは何故こんな時間に発表するの??と思ったと思いますが、アップルはアメリカの会社です。
市場の混乱を最小限に抑えるために敢えて、ニューヨーク市場が開いている時間帯ではなく、ニューヨーク市場が終わったあとで発表したんだと、しんたろうのFX勉強会では考えております。
ということは年末年始のニューヨーク市場やヨーロッパ市場の取引時間終了後も気を抜くことは一切出来ないということです。
為替相場とローソク足の動き
ダウ理論の一文にはこう記されております。
平均はすべての事象を織り込む
政府が発表する経済統計や企業の業績・更には自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれております。
もっと簡単に説明すると、どんなイベントも巨大なトレンドの中のほんの一部分に過ぎないとも言えるのです。
ということは市場価格のあらゆる動きは市場参加者の意志であり、あらゆるファンダメンタル(材料)は相場を動かすためのきっかけでしかないということです。
先程のアップルショックもトレンドを作るためのイベントに過ぎなかったとも言えると思いますが、逆にあそこまで急激に動いたからわかった情報もたくさんあるのです。
自分がどの通貨ペアを取引するのか、市場開始時間と一緒にローソク足レベルで考えていければ、市場参加者が何を考えているのかもちょっとは見えてくると思います。
上記のチャートはGBPJPY1時間足の背景に4時間足と日足を配置してみました。
相場の参加者が活発に取引していることがチャートからも見て取れると思います。
ニュースや経済情報などから、どの国がどのくらい注目されているかが分かってくれば、その国の市場が開始する時間帯のローソク足の値動きをチェックし、トレンドに対して順張りを行っていければ、しっかりPIPSを稼ぐことも可能になると思います。
トレードスタイルを見直すきっかけ
初心者が必ず迷う取引する通過ペア選びにも役に立つと思いますし、自身の生活スタイルもトレードする時間帯に合わせて調整することもできるようになります。
しんたろうは特に2019年現在、ポンドやユーロを積極的に取引しておりますので午前中は自身の予定をこなして、夕方くらいにトレードするスタイルとなっております。
ポンドやユーロが動きにくい時間帯からチャートをずっと見ていると集中力も切れがちになるので、トレードする上では気をつけたい点でもあります。
24時間取引であるがゆえに、テロや戦争、市場を動かすほどの重大な事件などが起きた場合、冷静な判断が出来るように日頃からのケアも考えておかなければなりません。
まずは自分が取引しやすい通貨ペアを市場開始時間などから選び、経済状況などファンダメンタルズ分析を行って通貨ペアを選んでいきましょう。
市場開始時間のまとめ
為替相場が一番活発になるのは、市場の中でも中心となっているロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯です。
なのでこのゴールデンタイムに時間が作れるようになると、もっとトレードが楽になりますので、もし節約できる時間があるのであれば積極的に時間を作って、チャンスタイムにPIPSを残せるようなトレードスタイルを確立していきましょう。
相場が荒れ狂うときは決まって、相場の参加者が油断している時間帯なので、「もう安心♪」と思ったときが一番危険と常に考えていきましょう。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。