こんにちは~しんたろうです。
フィボナッチを知るコーナー第三弾は「フィボナッチ・エクスパンション」です。
まだ見えていない利食いポイントがもし事前にわかったら・・・考えただけでもワクワクしますよね。それならフィボナッチ・エクスパンションがおすすめです!
便利なので自身のトレードに取り入れたほうがいいのですが、使い方を間違えると猛毒にもなりますので、間違えないように一緒にフィボナッチ・エクスパンションを学習していきましょう。
フィボナッチ・エクスパンションを知って利食いに活かそう!
フィボナッチ・エクスパンション(以下エクスパンション)は日本語で「拡張」を意味し、主な使用目的は利食いの分析に用いられます。
推進波において、チャートがどこまで伸びるのか分析するためにエクスパンションを用いるのですが、一見するとリトレースメントと似ているので「何が違うの?」と首を傾げてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
リトレースメントの場合、波に対しての戻りを計算するのに対して、エクスパンションは相場のゴールを算出するために使用しますので、目的から違うのがおわかりになると思います。
フィボナッチ・エクスパンションの設定方法
まずはエクスパンションをチャートに設置してみましょう。
インストールしたばかりのMT4やMT5では使用できないので以下のように設定してみてください。
以上のように設定していただくか、MT4のメニューから「挿入」タブをクリック→フィボナッチを選択→エクスパンションを選択 割り当てたいチャートに設置で、いつでも使用できますので、便利で使いやすい方法で設定してみてください。
フィボナッチ・エクスパンションの引き方
それでは早速チャートにエクスパンションを割り当ててみましょう。引き方は簡単ですので誰でも引けますよ。
上記のチャートの場合、①の安値から②の高値に割り当てます。次に戻しである波の安値③に割り当てるとエクスパンションが表示されます。
アップトレンドは安値から高値に、ダウントレンドは高値から安値に引いてみてください。そして引く際に割り当てたい波に対する戻り(修正波)にもエクスパンションを割り当てることが大切です。しっかり高値安値を確認しながらエクスパンションを割り当てましょう。
フィボナッチ・エクスパンションを使った相場環境認識
実際のチャートにエクスパンションを割り当てて利食いがどこになるのか確認してみましょう。
デフォルトの設定では利食いに用いる数値は61.8%、100%、161.8%の3つですが、相場によっては261.8%もあったほうがいい場合もあります。
エクスパンションのプロパティからフィボナッチレベルを追加することも出来ますので、事前に追加しておくと良いと思います。追加したエクスパンションが下記のチャートです。
チャートを見ていただくと、見事261.8%付近まで相場が動いているのが分かります。
途中の100%や161.8%もローソク足の反応が見れているので、どこで利食いをしてもしっかりPIPSが獲得できそうですよね。
先程のチャートの100%付近に注目して頂きたいのですが、エクスパンションが水平線のような役割をしているのがお分かりいただけるでしょうか?
エクスパンションのラインを一度抜けたとしても、戻りのラインも同時に表している場合があるので、エクスパンションをレジサポ&サポレジのように使用してみるのも面白いと思いますし、分割エントリーなどで利用するのもアリではないでしょうか。
エクスパンションとリトレースメントを同時にチャートに割り当ててみました。
同じフィボナッチレベルのはずですが、61.8%~261.8%の範囲を見てみるとズレているのがわかります。
なのでリトレースメントでは波の戻りを考え、修正波の終了を予想し、そこからエクスパンションで相場がどこまで成長するのか考えるのに使用すればかなり精度の高いトレードが実現するのではと考えます。
ただあくまでも推進波第一波や修正波などの戻りが分からないとエクスパンションが使用できませんので、使用される前にしっかりエリオット波動論の学習を行った上で使用されるのが一番効果が高いエクスパンションになるのではないでしょうか。
もう一つの注意点は、まだ戻り(修正波)が出ていない、または完成していないチャートではエクスパンションを割り当てることが出来ないということです。なのでしっかり推進波第一波と第二波が出現している波を探し出し、に高値安値を確認しながら割り当てることが望ましいです。
まとめ
今回、フィボナッチの中でも人気が高いエクスパンションを取り上げてみましたがいかがだったでしょうか?
利食いをどこで行えば良いのか迷っている方には強力な武器になりますので、この波はもしかしたら・・・・と思ったら迷わずエクスパンションでまだ見えない利食いポイントを分析するのもいいと思います。是非自身のトレード手法に取り入れてみて頂き、迷わず利食いできるようにエクスパンションに磨きをかけてみてください。ここまでお読みいただきありがとうございました。