こんにちは~しんたろうです。
動画メルマガ購読者からこんな質問が来ました。
しんたろう様
動画メルマガ・第52回、拝見しました。C波終了判断のご解説、ありがとうございました。未だ君の出現や、ローソク足ダウの切り替わりなど、ハッキリした足の確定を見てから、判断したいと思います。
勉強会では、後出しジャンケンをするように繰り返し仰ってますが、後出しジャンケンについて、詳しく教えてください。よろしくお願い致します。 モリモリ
ご質問ありがとうございます。
後出しジャンケンに関して、このブログでもいろいろを情報を公開してきましたが、改めて解説した記事は少なかったかと思います。なので今回、改めて後出しジャンケンについて解説していきたいと思いますので一緒に学習していきましょう。
チャートの何を見て「後出しジャンケン」と判断するのか?
先程の質問の文章を再度よく読んでみたのですが、未だ君やローソク足ダウの切り替えを知っているのなら、すでに後出しジャンケン知っているじゃない~!!と思ったのは私だけでしょうかw
しんたろうのFX勉強会でご紹介しているルールや手法は全て後出しジャンケンであって、見切り発車のような適当なエントリーは一切含まれておりません。では何を持って後出しジャンケンと呼ばれるエントリー手法になるのでしょうか?まずは基本的な考え方からおさらいしていきましょう。
1.相場の参加者の行動をよく見てみる
相場の参加者には大きく分けて2つのグループが存在しております。
・買いのグループ
・売りのグループ
私達はその巨大な勢力の戦いをただ外側から観戦しているだけの傍観者です。なので一般投資家は第三者として存在していることになります。
どちらのグループが強いのか?という究極の問に対して、日夜あーでもないこーでもないと言いながらいろいろな理論やIndicatorを使ってチャートを判断し、トレードを行っているのです。
たまに気持ちが入れ込みすぎてしまって、自分がチャートの主人公になったかのような行動をしているトレーダーもおりますが、それは単なる勘違いであって意味のないことです。
例えばこのようなチャートがあったとします。皆様は買いと売りのグループのどちらが強いのかチャートを見ただけで判断できるでしょうか?
買いのほうが強そう・・・?
売りのグループも捨てがたい!
などいろいろな考えが浮かんでくると思いますが、このチャートを見ただけでは、はっきり言ってわからない!と匙を投げる方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
それもそのはず!このチャート自体、修正波中で相場の参加者もかなりの長い時間迷っている場面なのです。
相場の参加者が迷っている場面なのに、私達が買いだ!売りだ!といってトレードするのは、なんだか変な話ですよね?巨大な資金を使ってチャートを動かしているグループが迷っているのに、私達が判断しトレードするなんて「おまえら、何見ているの?」と神々に怒られそうです。
後出しジャンケンの基本は、相場の参加者が何を考え、どう行動しているのか確認してから、トレードすることにあります。チャートが難しくなっているのに無理してトレードしているのは後出しジャンケンにはなりません。必ずチャートから相場の参加者の考えや行動をチェックしてから行動しなくては後出しジャンケンにはならないことを覚えてください。
2.注目するレートや高値安値
もう一つ後出しジャンケンで大切な情報があります。それは高値安値です。
神々もトレーダーですので、必ずポジションを入れたらどこかで決済をしないと損益が確定しません。簡単に言うとどこからスタートし、どこでゴールしているのか?ということを第三者目線で考えないと行けないのです。
例えばこのチャートがあったとしましょう。
赤矢印から神々が売りポジションを入れた場合、チャートは大変な下落を見せてくれます。もちろんどこかのゴールを考えながら行動しているはずですが、今回のチャートでは直近に注目する安値があったため、青矢印で利食いとなりました。そうすると売りポジションは損益が確定し、買い決済が発生したためレートが戻ることになるのです。
ということはどこかの高値安値を更新するということは、相場の参加者がゴールをした証だということがわかるので、その動きを確認したあとからトレードしても遅くはないですし、相場の参加者が何を考えているのか一目瞭然ということがわかります。
これはダウ理論のトレンドの定義に基づいた考え方ですが、当たり前すぎて「なるほど~」と思ってしまうのではないでしょうか。
先程のチャートから得られる情報はこれだけではありません。
赤矢印から青矢印の中腹あたりにもう一つ安値らしきものがあるのにお気づきでしょうか?本来であれば、注目するレート付近をゴールとしていたのなら、中腹の安値も一旦のゴールにしている参加者がいてもおかしくないのに、今回はまるで無視するような動きでそのまま青矢印付近まで下落していることがわかります。
ということは中腹の安値は、相場の参加者からするとゴールでも何でもなかったということがわかりますよね。ここから相場の参加者の目線が見て取れるのです。
あくまで一例ですが、このような波の大きさがわかってきました。ということは今後、右側のチャートが動いた場合、どこの高値安値に対して相場の参加者が意識しアプローチしてくるのか一目で分かるはずです。
なので注目するレートや高値安値を更新したあとの動きを見てから、判断できるようになれば後出しジャンケンをもう少し理解することも出来るようになると思います。
3.水平線
ここからはもう少し具体的な見方を解説していきたいと思います。使うツールは水平線です。ではどうやって水平線から後出しジャンケンを見極めていけばいいのでしょうか?
例えばこのようなチャートがあったとします。皆様は青矢印の付近にいらっしゃるのですが、まずどこに水平線を引くかわかりますか?このチャートは4時間足なので、左側に何だか怪しいポイントが見えているような気がしますが、読者様ならわかりますよね?
参考例としてこのように水平線を引かせていただきました。ちょうど左側にダブルボトムのような箇所がありますので、青矢印のちょっとした高値に対して水平線を引くと現在地付近で相場がモミモミしているのがわかります。
ということは私が引いた水平線付近で何か良からぬことを考えているのか?それとも参加者のゴールとして利用されているのか分かってくると思います。もちろんまだはっきりとした答えが出ていないので、ここからアップトレンドになれば、水平線付近をゴールとしていたことがわかりますし、更に下落すればこの水平線がゴールではなかったということがわかるので、相場の参加者が見ている波の大きさが更に正確にわかることになります。
先程の水平線付近のローソク足を拡大してみましょう。チャートの青矢印が指し示すローソク足に注目してみてください。水平線付近で陽線になっているのがわかりますか?
ということは私が引いた水平線がしっかり機能していることをローソク足が教えてくれていることになります。これが後出しジャンケンをするということに繋がるのです。
後出しジャンケンとは相場の参加者が何を考えどう行動するのか確認してから、私達が行動すると説明しましたが、水平線付近をゴールとして考えているのであれば、必ず利食いをする参加者が現れるので、このチャートの場合、必ず陽線が出現します。
陽線が出現したということは相場の参加者が注目していた水平線ということになりますので、この水平線は機能しているという証明になるのです。この動きを見てからトレードの判断が出来れば、後出しジャンケンを理解したということになります。
しんたろうのFX勉強会では毒入りのローソク足と説明しておりますが、この毒入りを理解することによって後出しジャンケンをより深く理解することが可能になるのです。
まとめ
後出しジャンケンのほんの一部分を説明させていただきましたがいかがでしょうか?私達が行っているトレードは全て後出しジャンケンで行わなければいけません。
「もっとこっちに動きそう」
「ここまで下がったんだから上がるはずだ」
など勝手な想像や判断で相場を見てはいきませんし、ローソク足の値動きだけでトレードするような見切り発車は絶対に止めないと必ず事故死してしまいます。
なのでまず相場の参加者がどこに注目しているのかいち早く見つけ、そのレートまで近づいてくるまでひたすら待機していなくてはいけません。毎日トレードしたい気持ちはわかりますが、チャンスを狙ったほうが効率的ですので読者様も後出しジャンケンを極めるべく注目するレートや高値安値、水平線を理解し、自身のトレードに生かしてみてください。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。