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空に雲一つ無い時は警戒せよ!!

 

※この記事は2021年2月16日にゴゴジャングルにて公開された記事です。

 

 

こんにちは~しんたろうです。

2月も中旬となり、あの極寒からやっと抜け出せそうです。

でも暖かくなると花粉の季節がやってくるので、私にとってはとてもつらい季節。コロナもまだまだ油断できないのでどちらも収まってほしいところです。

油断すればヤラれるのが世の中ですが、それはFXも同じです。特にゴールが完全に見えているときこそ罠が仕掛けられているので、油断せずにチャートを確認していきましょう。

誰でも勝てるようになったら最終局面です。

「空に雲一つ無い時は警戒せよ」

これは有名な相場の格言で、誰でも勝てるような簡単な相場こそ油断するな!という先人の有り難い教えです。

例えばこのようなチャートがあったとします。

こちらは2021年2月中旬ごろのGBPJPY週足チャートです。

新年から観察しておりますが、未だに週足は陰線の出現すらなく、直近高値に向かって元気に動いております。

ということはロングポジションを持っていれば、誰でも勝てる相場です。

そんな誰でも勝てる相場だからこそ、危ない罠が仕掛けられている可能性があるのです。

1.ゴール直前

誰でも勝てるということは、多くの参加者が同じゴールに向かって動いているということになります。

先程のチャートを確認すると、週足のゴールとして、直近高値である147.96付近を目指して動いていることがわかります。

ということは私達にとってこんなに便利で簡単で勝てそうな相場は滅多にないのですが、それは相場を動かせる神々にとっても同じことが言えると思います。

獲物が向こうからやってくるとわかるんですから、その道筋に罠を仕掛けておけば勝手に引っかかるということです。

獲物とは私達一般投資家の資産です。

相場を動かせる巨大勢力からするとこんなにわかりやすくて、罠を仕掛けたら難なく獲物が掛かりそうな相場は滅多にありません。

それだけGBPJPYのチャートは甘い猛毒ではないかと私は考えております。

では甘い猛毒を神々はどこに仕掛けるのか?

私はゴール直前の多くの参加者が「あと少しでゴールだ~!」と考えるその瞬間ではないかと思っております。

孔明の罠的な考え方ですが、人は安心した瞬間が一番無防備になるものです。

トレードも同じことで、欲望で周りが見えなくなると、小さなミスが大怪我に繋がり、今まで稼いだ利益を全て損失に変えてしまいます。

それだけ甘い猛毒はとても美味しくて体に悪いものです。

猛毒に侵されると、周りのチャートや相場環境が見えなくなり、「もっと動け~」とチャートにお願いするようになります。

欲望が先行を始めると、利益ばかりに目が行ってしまい、最終的には自分自身の力量以上のトレードをすることになり、最悪の場合自滅することになるのです。

なのでどんな状況でも資金管理を怠らず、地道にしっかり足をつけてトレードすることが肝心です。

「こんなボーナス相場は滅多にない」「今取らなければ勿体ない」

こんな考えを持っているのであれば注意信号だと思います。

忘れてはいけないのが、チャートは私達が束になっても、ローソク足一本すら動かすことが出来ないという事実です。

簡単に勝てるようになるとこの事実をすっかり忘れて相場に没頭してしまい、ハイレバや飛び乗りなど危険なトレードを始めてしまいます。

なので冷静になって相場を観察するように心がけないと、やがてやってくる利食い期に間に合わなくなってしまいます。

2.余計なトレード

相場が加熱を始めると、トレーダーの証拠金もどんどん膨らんでくるので、ハイレバトレードや飛び乗りなど、普段のトレードとは全く異なる手法でトレードを開始してしまう参加者がいらっしゃいます。

そんな周りが見えなくなるその瞬間に、相場を動かせる神々は罠を仕掛け始めます。

余計なトレードを開始した、そんなときに限って、今までとは違う相場の動きに翻弄され、どうしていいかわからずメンタルの負荷から無駄な損切りやビビリ利食いなどで、今まで稼いだ利益を全て無にしたことがあるのではないでしょうか。

一番危ないのは勝手に相場を判断し、妄想でトレードを始めてしまう方だと私は考えております。

ちょっとの値動きで翻弄され、「ここから下落しそう」「ここが頂点なのでは?」と勘違いし、逆張りのオンパレードになっている参加者もいらっしゃるようです。

こんなにトレンドが出ているのに1PIPSも利益を出せず、相場にタイミングを合わせることが出来ず、気がつけばカス相場に手を出すことになり、意味のない損失を出しているなんてことは読者様にもありませんか?

順張りが出来なければ、ボーナス相場では生きていけませんので、常にトレンドを考え、トレンドに逆らわずトレードをしていきましょう。

優秀なトレーダーは、相場のゴールする寸前でポジションをクローズし撤退を始めます。

目指すべきゴールまで取りたい気持ちはわかりますが、大量のポジションが一気にクローズするとどうなるかということも優秀なトレーダーは知っております。

なので余計なことをせず、しっかりリスクを考えトレードし、欲望にまみれた利食いをしないように注意深くチャートを観察できなければ、今回のボーナス相場は最後まで戦い抜くことが出来ないのでは無いかと思います。

3.利食い期

相場に仕掛けられている罠は何もゴール直前だけではありません。

ゴールしたあとの利食い期にもたくさんの罠が仕掛けられております。

どんな罠かというと、膨らみすぎた証拠金からトレードをする枚数を増やしてハイレバで修正波をトレードしてしまうという無謀なトレードです。

簡単に言うと自滅ですねw

簡単な相場で自分自身のトレード力が上がっていると勘違いしてしまい、どんどん増える利益が面白くて、相場がゴールしたあとも同じようなトレードをしたくなってしまい、欲求に負けて修正波の中をトレードしてしまいます。

そうすると快楽を味わった人の頭の中は、冷静さを欠いてしまい、負けそうな相場でもハイレバでトレードを開始してしまうのです。

こちらのチャートは2007年~2011年頃のGBPJPY月足チャートです。

251円あったGBPJPYは一気に奈落の足に落とされ120円を突破するようなチャートの動きになったことは忘れられない大事件でした。

このときもショートポジションを持っていたトレーダーは、簡単に儲かるよ~!!と大量の枚数を投入し、最後の最後まで持ち続けてとんでもない利益を叩き出した方も多くいらっしゃいました。

You Tubeでも「5000万円儲かった!」「一撃8000万円♫」みたいな歓喜の動画を出されていたトレーダーも記憶に新しいところですが、その殆どが利益を全て0に戻してしまうような無謀なトレードを行ってしまい、破産するような自体にまで落ちた方もいらっしゃったようです。

でも何故そんなことになってしまったのか?

それは上記チャートの四角枠の中に答えが眠っております。

今まで滝のような流れのチャートでアドレナリンが出まくっている相場に対して、枠内はローソク足のボラティリティーも低く、動きも通常モードに戻っていて、トレードしてもつまらないようにさえ見えます。

このような動きを冷静になってみていればわかるものを、滝のような暴落で短時間で膨大な利益を上げてしまったことにより、頭が快楽で満たされてしまい、お祭り騒ぎがすでに終わった相場ということもわからず暴走するようなトレードを繰り返してしまったのです。

もう一つ負けた理由があるとすれば、お気に入り通貨ペアという考え方です。

大勝した通貨ペアは、まるで親友のごとく見えるかもしれません。

「自分の性格にあっている通貨ペア」

こんなふうに考えている方がいらっしゃれば、大勝したあともその通貨ペアに固執してしまい、難しい相場になっているにも関わらず躍起になってトレードしてしまうはずです。

なのでFXにおいてお金が稼げない通貨ペアに固執する意味はなく、毎日トレード可能で自分自身に理解できる通貨ペアでトレードできなければ、上記のチャートに参加されていたトレーダーと同じ運命を辿ることになってしまいます。

毎日長期足を確認し、シンプルでわかりやすくボラティリティーがある通貨ペアを選択することが大切です。

ダウ理論を学習してするとトレンドには三段階の波があることがわかります。

それは先行期、追随期、利食い期です。

この波の段階を常に考えていれば、破産するようなトレーダーが生まれることはなかったと思いますが、欲望にまみれてしまうと基本中の基本も見えなくなり暴走してしまうのです。

なので必ず相場には終焉があることを肝に銘じ、慎重にトレードしていくことに心血を注ぎましょう。

まとめ

欲望にまみれたトレードを行えば、あっという間に廃人になってしまいます。

なので余計なトレードをせず、どんな相場でも自分で決めたルールをしっかり守り、地道に証拠金を増やしていきましょう。

一気に増やしてもなれていない金額を扱えば、それだけミスも増えますので、相場のゴールが完全に見えているからこそ、慎重にトレードを行ってください。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

参考書籍

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