※この記事は2021年3月10日にゴゴジャングルにて公開された記事です。
こんにちは~しんたろうです。
読者様はロスカットの経験がありますでしょうか?
私もありますし、多くの方が経験したあの辛い出来事です。
空を見上げて涙をこらえる人もいるでしょうし、1人公園で悩み続ける方もいるでしょう。
「どうしてこうなった?」「何がいけなかったのか」
そして殆どの方はその時気が付くのです。準備不足だったと。
今回の記事はロスカットを未然に防ぐために、今の自分が装備している武器とこれから何が必要になるのかちょっとだけ解説させていただきます。
ロスカットに遭わないために絶対守らなければいけないルールとは?
準備不足だった・・・ではどうすればよかったのか?
頭の中で自問自答を繰り返す日々はもう終わりにしましょう。
最低限守らなければいけないルールを書き出してみましたので、解説させていただきます。
1.短期すぎる波で相場環境認識をしない
真っ先に言えることは、ロスカットを繰り返してしまう方の特徴として、短期すぎる波に翻弄されている傾向があります。
確かに短い時間軸ならば、損切りも狭く出来ますし、24時間相場をフルに使用することも出来ます。
深夜でも早朝でもちょっとの値幅なら獲得できそうですが、これにはもちろんデメリットがあるのです。
まず言えることは長期足が一体今、何をしていてどこを目指しているのかわからなくなることです。
短期すぎる波を見ることは、大森林の中にいながら現在地がわからなくなることに近く、ちょっとの値動きでトレードしてしまうので、その動きが長期足の最後のカードになる可能性もあり非常に危険だと言えます。
なのでまず考えなくてはいけないのが、短期足はあくまでも長期足がチャンスタイムに入ってから見るものであって、短期足ばかりに気を取られてはいけないということです。
例えば日足が包み足になったから短期足を使ってトレードタイミングを図るというふうに使うのが一般的だと私は考えております。
私も以前は5分足や15分足などに注目していましたが、ちょっとの値動きでメンタルが壊れ翻弄される日々を送っておりました。
これでは駄目だと思い4時間足に移行したのですが、4時間足は一日に6本しか出ないので、一見するとチャンスが減ったように思えるのですが、チャンスが来なければトレードしないというルールの元無駄なトレードがかなり減り体力的にもかなり助かった一面もあります。
ロスカットを繰り返してしまう方はまず時間軸を見直すことから始めてはいかがでしょうか。
2.経済指標を安易に考えすぎる
次に言えることは自分自身が経済指標を把握しているのか?ということです。
一ヶ月の中でいろいろな国々が経済指標を発表しておりますが、決まった日に決まった時間に発表しているので慣れてくると大体わかってきます。
それが油断に繋がり「大丈夫だろう」と勝手に想像してしまうのです。
以前は米国雇用統計で激しくチャートが乱高下し、かなり危険な相場を演出しておりましたが、トランプ氏が大統領になったあたりからその傾向が薄れ、いつしか「米国雇用統計でも安心」という風潮が根付いてしまいました。
しかし時代は進みバイデン氏が大統領になった今、何が起きるか分かりません。
忘れてはいけないのが2020年新年初めに起こったアップルショックです。
あのアップルショックはNY市場が閉場してから発生しており、投資家の油断を狙った発表だと今でも記憶しております。
相場は私達の敵でもなければ味方でもなく常に公平な立場です。
ですがチャートの向こう側にいる相手は紛れもなく私達の証拠金を狙ってくる敵です。
その敵だらけの相場のどこに油断していい場所があるのでしょうか?
まずは経済指標の内容と時間、そして発表されてからトレードしないための準備を怠らないでください。
特に日本時間で早朝と深夜が一番怖い時間帯なので、安易にポジションを放置して経済指標を狙わないように心がけましょう。
3.通貨ペアの特徴を知らなさすぎる
通貨ペアの特徴も意外と忘れがちだったりします。
ポンドやユーロはそれだけでもかなりのボラティリティーがあり、一旦動き出すと手がつけられない大相場になることが度々あります。
特に豪ドルやNZドルなどは気をつけなくてはいけません。
というのもこれらの通貨は早朝に経済指標を発表したりするので、油断していると昨晩から持っていたらポジションで一気にロスカットになったりします。
ボラティリティーが低い通貨ペアももしかすると一気に動き出してロスカットになるかもしれませんし、思いも寄らない時間に動き出してロスカットになるかもしれないのです。
なので経済指標と同じで、通貨ペアが最も活発に動き時間帯と、市場が閉場する時間帯も把握することがとても大切なことだと考えております。
それに通貨ペアで忘れてはいけないのが、スプレッドです。
メジャー通貨ペアの場合、スプレッドが狭くなっていることもあり、あまり気を止めないかもしれませんが、スプレッドが大きい通貨ペアは要注意です。
しっかりトレンドが発生していてゴールが明確ならば、ある程度のスプレッドも考慮出来ますが、相場がレンジに入ったり修正波に入ったりすると猛毒にしかならず、いつまでもトレードを続けているとスプレッド負けしてしまうことにもなりかねません。
なのでチャートが難しくなったらトレードしない!!が大原則のFXなので、ちょっとでも不安なことや答えを出せない通貨ペアには絶対に手を出してはいけないのです。
私の心の師匠であるウォーレン・バフェット大先生はこう仰っております。
「トレードで負けている時は自分が何をしているかわからないときである」
ものすごく有り難いお言葉であり、ものすごく深い言葉でもあります。
この言葉を忘れてはいけません。
4.相場環境認識を怠りすぎる
ダウ理論やエリオット波動論、水平線などFXでトレードするための知識は多いに越したことはありませんが、間違って使用すると一瞬でロスカットになってしまうため正しい知識で活用することが肝心です。
特にある程度知識がついて、慣れてきた頃が一番危なく、トレードしているとエリオットの波のカウントや直近高値安値、重要な水平線など見落としがちになってしまいます。
トレンドさえ油断していれば忘れてしまうので、チャートに熱中しすぎるのも問題です。
特にロスカットを繰り返してしまう方は、長期足の考え方がスッポ抜けていることが多いように感じます。
長期足に重要な水平線があったとしましょう。
その水平線が長期足にとってどのような意味を含んでいるのか、何となく理解したようなレベルでは実戦では使用できません。
勉強会では「壁ダッシュをするな!」と解説しておりますが、自分で引いた水平線に向かってトレードすると短期逆張りになるだけではなく、水平線を自分の都合の良いように解釈してしまうため必ず負けます。
「この水平線は破られるだろう」「この水平線は絶対に突破するはずだ」
このような言葉が頭の中にあるのであれば、再びロスカットに合うことは必至です。
なのでどんな相場なのかいち早く知るために毎日相場環境認識を行い、絶対に油断しないように心がけてください。
慣れてきた頃が一番大きなミスをするのは仕事でもトレードでも一緒です。
そしてロスカットにあってから相場環境認識を開始しても、失ったお金は元に戻りません。
大切な証拠金を失いたくなければ、自分で決めたルールを死にものぐるいで守り続け、どんなときでも相場環境認識を怠らず、しっかりチャートに向かって素直に考えてみてください。
5.チャートから注意が逸れるような行動をしない
ロスカットを繰り返してしまう方の特徴で、ゲームをしたり、動画を見たりしながらトレードしていると冷静な判断ができず大負けしてしまうのです。
これも油断していると行ってしまうことですが、車で移動中にスマホでチャート見たりすると冷静な判断が出来ず、思いがけない大負けに繋がったりします。
勉強会では、仕事中、移動中、忙しいときなど冷静な判断ができない環境でのトレードは一切禁止しており、特にスマホなどの端末を使ってトレードすることをやめるように指導しております。
特にポジポジ病に侵されている方は最も注意が必要で、注意散漫になっている時にトレードしていれば、無駄なトレードを量産してしまい、大切な証拠金がみるみる減っていくことでしょう。
そうならないためにもゲームや動画を見る時間とトレードする時間は別にし、自分の生活にメリハリを付けることが大切です。
時間が勿体ないと感じているのであれば尚更で、トレードでしっかり稼いだあとに自分の好きなことをすればいいだけですから、トレードをしながら何かをすることは絶対に止めていただきたいのです。
自分に不安なことがある方も同様です。
明日、病院が手術があるとか、風邪を引いて熱を出している、怪我をしているなど体調面で不安があればトレードにも影響してきますし、お金の面で借金があるとかクレジットカードの返済が結構キツいなど、そもそもFXをやる資格が無い方も同様です。
そういったメンタルに影響を及ぼすことがないよう、日頃から自分自身の周りの環境も整える必要があり、生活においても油断してはならないのです。
私も昔、無茶苦茶なトレードをして、体調がおかしくなり3日間くらい寝込んだことがありました。
そんな時に限って相場は大相場になったりするんですよねw そうならないためにも自分に負荷がかかるようなトレードや意味のわからない無茶苦茶な行動など控えて、まずはしっかり稼げる体制を整えてください。
まとめ
今回の内容は全て自分が経験した一部を解説させていただきました。
負けたところから何かを得られれば、それに越したことはありませんが、全てを知った上で自分の油断で証拠金を失っては泣くに泣けません。
もし独学で限界があるのであれば、今すぐ本格的なFXの学習を開始することをオススメいたしますし、どうしても油断してしまう方は厳しい師匠に付くことをおすすめいたします。
誰にでもロスカットの危険性はありますので、私も油断しないようこれからも注意を怠らずチャートを監視していきたいと思います。
ここまでお読みいただき誠に有難うございました。